2023年01月05日14時15分 / 提供:マイナビニュース
2023年の年頭にあたり、日立製作所 執行役社長兼CEO 小島啓二氏は以下の通り年頭所感を発表した。
あけましておめでとうございます。新たな気持ちで新年を迎えられたことと思います。皆さんとご家族が、安全に健康で、実りの多い一年を過ごされることを心からお祈り申し上げます。
昨年を振り返ると、2024 中期経営計画を発表し、成長へのモードチェンジを掲げ、全力
で走り抜けた一年でした。デジタル、グリーン、イノベーションを軸とした成長戦略やリスクマネジメントの強化に取り組み、厳しいマクロ経済環境の中でも、好調な受注と増収増益の業績に手応えを感じています。社員の皆さんの弛まぬ努力に感謝申し上げます。
ロシアのウクライナへの侵攻は世界に大きな影響を及ぼしました。今もウクライナで困難に直面する仲間のことを私は片ときも忘れたことはありません。日立グループとして、引き続きできる限りの支援を継続していきます。
さて、2023年は2024中期経営計画の達成に向けた中間点として、重要な年になります。日立が注力する「デジタル」「グリーン」は成長が見込める領域です。Lumadaを成長ドライバーとして、データ駆動でお客さまとの価値協創サイクルを回し、売上と利益を拡大していきましょう。
また、環境課題の解決は日立にとって大きな事業機会となります。1月よりアリステア・ドーマーがけん引するグリーンエナジー&モビリティセクターを中心に、日立グループ一
体となって環境事業を伸ばしていきましょう。
事業の成長とともに重要なことがキャッシュ創出力の強化です。日立が持続的に成長するためには、バランスの取れた投資とステークホルダーへの還元が必要であり、そのためには売上や利益だけでなくキャッシュフローを生み出すことが肝要です。本業のビジネスでコアフリーキャッシュフローを拡大し、成長投資や株主還元に使える資金を増やしていかなければなりません。皆さんの業務の中で、キャッシュを意識した取り組みをお願いします。
2023年は「兎年」です。兎はその跳躍する姿から「飛躍」「向上」を象徴すると言われています。大きな目標である24中計の達成に向けて、新たな挑戦を行うには最適な年だと思いませんか。情熱に満ち溢れた世界中の日立の仲間と力を合わせて、“One Hitachi”で社会イノベーション事業に取り組み、2023年を飛躍の一年にしましょう。