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『どうする家康』松本潤、岡田准一演じる信長は「怖い」 先輩後輩の関係と合致「一生頭が上がらない」

2023年01月02日00時00分 / 提供:マイナビニュース

●大河主演オファー「びっくりした」 座長として「楽しく早く」を意識
1月8日にスタートする大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で主人公・徳川家康を演じる嵐の松本潤にインタビュー。大河ドラマ初出演にして主演の大役を任された心境や座長としての心がけ、本作で描く家康の魅力、そして、織田信長役を務めるジャニーズ事務所の先輩・岡田准一との共演の感想などを聞いた。

大河ドラマ第62作となる本作は、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。『ALWAYS 三丁目の夕日』、『リーガル・ハイ』、『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手がける。

松本は、2020年11月にオファーを受けたときの心境を「本当にびっくりした」と振り返る。

「大河ドラマの出演経験もなく、いつかはそういうタイミングが来るのかもしれないけど、ほぼ来ないだろうと思っていたので、なんで私に!? しかも家康!? とびっくりしましたし、時期的なことも含めてイメージできませんでした」

そして、2020年いっぱいまでは嵐として走り切りたいと思っていた時期だったため、今は決められないと一度は断るも、年明けに出演を決断した。

「嵐としてラスト2カ月、嵐としての活動に集中したい時期でしたので、今、この重大な決断を短い時間で決めるのは難しいとお断りしたところ、待っていただけることに。そして年が明けて新たに挑戦できることを考えるタイミングで、ぜひやってみたいと思いお受けしました」

タイトル『どうする家康』は、大河ドラマのタイトルとしてはとてもユニークだが、本作で描く家康像にふさわしいと感じたという。

「家康だけではなくみんな選択の連続で、誰につくのか、誰を裏切るのか、選択一つで生きるか死ぬか変わっていく時代。且つ、強国に囲まれた土地のプリンスですから、困難な選択を常にし続けないといけないという意味でぴったりだなと。タイトルとしては斬新ですが、なるほどと思いました」

2022年6月にクランクインしてから約半年経つ。「家康公を演じていて、その都度『どうする!?』と突き付けられて、常に翻弄されている感じです。家臣団や瀬名(有村架純)とのシーンだけ、唯一対照的に穏やかなシーンが撮れるので、それが日々の楽しみになっています」

初めての大河ドラマの現場については、「大河だからなのか、この作品だからこそなのか判断ができませんが、ものすごい規模で動いていると思いますし、これだけたくさんのスタッフの方が動いている現場ってすごいなと思います」と印象を述べ、「1年以上1人の人物を演じ続けることは後にも先にもないと思いますし、すごいことをやっているなと感じます」としみじみ。

前作『鎌倉殿の13人』で主演を務めた友人の小栗旬と話をすることもあるそうで、「たまに話をすると、彼の1年前を今、僕がやっているみたいな話になる。情報共有ができて面白いなと思います」と話した。

座長としては、「少しでも楽しく、少しでも早く終わったらいいなというのを心がけています」と告白。「役者としては鮮度があるうちに撮影したい。芝居がしやすいようにテンポよく撮影できないかなと思ってスタッフの方たちにプレッシャーをかけています(笑)。『今、何を待っているんですか?』って口癖のように言いながら、空気が悪くならないように頑張っています」と笑った。

●家康に感じた生命力「運も含めて生き延びるほうを選んでこられた人」

松本は10代前半から家康を演じ、第1回では瀬名と人形遊びやかくれんぼを楽しむキュートなシーンも描かれる。SNSを大いに沸かせた『鎌倉殿の13人』最終回でのサプライズ出演でも、チャーミングな家康が垣間見えた。

本作で古沢氏が描く家康像は、江戸幕府を開いた人物という一般的なイメージとはかけ離れているように感じるが、松本も抱いていたイメージとは違ったという。

「演じる前は“たぬきおやじ”と形容されるような恰幅のいいおじさん、江戸幕府を開く頃の年を重ねた徳川家康のイメージで、津川雅彦さんや西田敏行さんといった年配の俳優さんが演じられていた印象でした。ですが、今回は竹千代の時代も、元康、そして家康と名前を変えて若かりし頃からずっと描いているので、印象は明らかに違います」

また、自身が演じることになって家康を掘り下げていったときに、生命力も家康の大事なポイントだと実感したという。

「毎日生きるか死ぬかの選択をしなければいけないという選択の連続。古沢さんが描く家康像は、か弱きプリンスとして描かれている部分がありますが、選択肢がいろいろある中で、運も含めて生き延びるほうを選んでこられた人、そして、長生きしたからこそ最終的に戦国時代を終わらせて江戸時代を切り開けた人なのかなと感じました」

また、「素直さ」も家康の魅力として挙げる。「感情が豊かだから、自分のやってしまったことをすぐに後悔できる。そして、その後悔を人前で素直に言えてしまうところが、チャーミングでもありダメなところなのかなと思うし、そのダメなところを古沢さんがうまく切り取って書いて下さっている。それが人間らしさや、生きるか死ぬかの厳しい戦国時代を生きている中でも、笑えるシーンにつながっているのかなと思います」

続けて、「本人はいたく真面目で僕も真面目にやっていると、周りの人々のリアクションによって面白いシーンになる。笑いの部分は家臣団の方たちや周りの人たちに預けています」と述べた。

家康の才能で欲しいものは? という問いには、「長生きしたことはすごいところの一つ」と答え、「ほかの人が亡くなっていく中で、それだけ長く生きられたのは将軍になれた一つの理由だと思います」と話した。

また、「自分の力でやらないこと」も才能だと言い、「周りの人たちが優秀だったという見方もありますが、1人でやらずに周りの人たちに託すというのも一つの力。僕の中の家康像は、誰がやるのかは重要ではなく、成功するためにどういう道筋を選ぶべきか考えている人。適材適所に人材を置けるというのが彼の才能だと思います」と語った。

●家臣団の絆に手応え「みんなそろうというだけでワクワクする」

家康に大きな影響を与えるのが、野村萬斎演じる今川義元と、岡田准一演じる織田信長。義元は、人質として預かった聡明な家康に目をかけて幅広い教養を身につけさせ、家康が父のように心から尊敬する人物だ。

松本は「義元公にはすごくかわいがられたと思っています。氏真(義元の嫡男)が当主になったときに支える人物の一人として、人質の身ながら家臣になるべくしっかりと教育をしてくださった方」と述べ、「『桶狭間の戦い』以降も、義元公の教えは自分の中で大切になっていくと同時に、若い頃に教育されたことが人物形成に関わっていると思います」と語る。

信長については「家康にとって、こういう人が強くなるんだろうなと恐怖や憧れを抱いているのが織田信長。小さい頃に会った記憶が残っていて、再会してからは恐怖と尊敬と、自分は信長のようにはなれないとだろうなという引け目も含めて彼を見続けていくことになる」と解釈。さらに、信長を「目の上のたんこぶというか、頭が上がらない人」とも表現し、信長の言動が家康に大きな影響を与えるが「少しずつ家臣や周りの人の影響を受けて、僕はこう思うという風に変わっていく」と説明した。

そして、岡田が演じる信長について「怖いですよ!」と笑い、台本に書かれている「獣のような狂気を抱えた目」という言葉が「ぴったり」だと称賛。頭が上がらない存在であるというのは、自身と岡田の関係性と重なるようだ。

「V6の時代にジャニーズJr.としてバックで踊らせていただいていた直属の後輩なので、尊敬する先輩であると同時に、ある意味、家康の信長の関係性のように、一生頭が上がらない存在。そんな先輩に信長役をやってもらえることはすごく光栄なことです。『軍師官兵衛』で大河ドラマの主演も経験されているので、現場をどう動かすと面白くなるのかすごく考えて動いてくださり、まさに役柄同様、僕が翻弄されているような関係性でやらせてもらっています」

家臣団も豪華な顔ぶれで、リーダー・酒井忠次役の大森南朋、忠次と同じく古参の家臣・石川数正役の松重豊、戦国最強武将の一人・本多忠勝役の山田裕貴らが名を連ねる。

松本は「家臣団のみんなに会うのが楽しみ。今日はみんなそろうというだけでワクワクしますね」とうれしそうに話し、「クランクインが愛知県だったので、泊まりで少し時間があるときには、一緒にご飯に行ったり、身動きがとれない甲冑姿のまま前室にいてみんなで苦労を共有できたので、あっという間に家臣団の関係性が作れたのではないかなと思います」と絆を感じさせた。

家臣団の一番の年長者はイッセー尾形演じる鳥居忠吉。キャストの年齢の幅は広いが、「お芝居に関してお互いに言いたいことが言える環境」だと言い、「それは先輩たちが支えてくださっているからだと思います」と先輩俳優たちに感謝した。

新しい解釈で描く家康の物語。松本は古沢氏の脚本の面白さを演じながら実感しているようで、「読んでいるときももちろんですが、実際に演じてみるとより面白い。読んでいるときはうまくいくかなと思うところも、本番で演じてみるとその言い回しが言いやすいし、言葉のチョイスが素晴らしい。驚くような展開、思わず感動してしまう局面など、人の心が動く仕掛けを作るのがとても上手な方なので、そういった部分もドラマの随所に出てくると思います」と力強く魅力をアピールした。

■松本潤
1983年8月30日生まれ、東京都出身。嵐のメンバーとして1999年「A・RA・SHI」でCDデビュー。俳優としては1997年に『保険調査員しがらみ太郎の事件簿・讃岐殺人事件』でデビューし、ドラマ『金田一少年の事件簿』(01)、『ごくせん』(02)、『花より男子』シリーズ、『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ、映画『僕は妹に恋をする』(07)、『ナラタージュ』(17)などに出演。2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』で、大河ドラマ初出演にして初主演を務める。

(C)NHK

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