2022年12月27日10時40分 / 提供:マイナビニュース
西表島(沖縄県八重山郡竹富町)の自然環境を守り、島の文化や暮らしの継承を目指す一般財団法人 西表財団の徳岡春美氏にも話を聞いた。同氏は「環境教育」「文化継承」「エコツーリズム」「環境保全」をキーワードに活動しているNPO法人 西表島エコツーリズム協会にて11年勤務したのち、2022年5月より現職に就いている。
徳岡氏は、西表島が抱えるオーバーツーリズムの問題について説明する。たとえば、大自然が魅力のマングローブの森では、近年、ハイシーズンになると観光客で大混雑が起きている。そもそも自然体験型ツアーを提供する事業者自体が急増しており、2020年には100社を突破。これにともない観光ガイドの質も低下した。幹線道路では制限速度を超過して飛ばし、あちらこちらで迷惑駐車も目立つように。また地元の人しか知らなかったような小さな滝にまで観光客が訪れるようになり、地域住民との軋轢も報告されている。
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