旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

中央線「昭和グルメ」を巡る 第162回 家庭的でレトロな雰囲気「Fuji Cafe」(中野)

2022年12月20日11時00分 / 提供:マイナビニュース

いまなお昭和の雰囲気を残す中央線沿線の穴場スポットを、ご自身も中央線人間である作家・書評家の印南敦史さんがご紹介。喫茶店から食堂まで、沿線ならではの個性的なお店が続々と登場します。

今回は、中野の喫茶店「Fuji Cafe」をご紹介。

○なぜかテレビのモニターが3台

とある平日に、中野在住の知人と昼飲みしたんですよ。いや、仕事の一環なんですけどね(本当です)。で、結果的にはかなりの量を飲んでしまい(仕事です)、いい感じに酔ってきたなと思ったものの、時刻を確認してみればまだ15時。

「まじかー。でも、まだちょっと飲み足りないよねー」ってことで、南口の「なかのZEROホール」に向かう千光前通りを千鳥足で歩いてみたのでした。

非常にみっともない光景だったと思われるわけですが、ともあれそんなとき目についたのが、「Fuji Café」という青い看板がついた喫茶店。じつは前から存在は知っていて、いつか入りたいと思っていたのです。

適度に古そうでいい雰囲気だし、「フジ カフェ」というシンプルな店名の語感もかわいらしいですからね。

そこで茶色い重厚なドアを開け、店内のママさんに聞いてみたのでした。「飲めますか?」って。

繰り返しますが、まだ15時だったのです。なのに「飲めますか?」って、最悪の客ですよね。とはいえ感じのいいママさんから「飲めますよー」と明るい返事が返ってきたので、それではということでお邪魔したのでした。

外観からしていかにも昭和ですが、店内もいい感じにレトロな雰囲気。入ってすぐ右側に厨房とカウンター席があり、左側にはテーブル席が2卓。窓際にもカウンター席があります。

さらに低い格子で仕切られた奥にも席が並んでいおり、そちらは壁際がソファになっています。つまりスナックっぽくもあり、椅子とソファの緑色もいいアクセントになっています。そんなカラーリングも、やはり昭和っぽさ満点。

なお、その格子の手前側が禁煙席で、奥が喫煙ということになっているようです。ただし厳密に仕切られているわけではないので、喫煙者がいた場合、たばこの煙を避けるのは難しいかも。それもまた雰囲気のひとつではあるので、僕は気になりませんでしたけど。

そんなことより驚いたのは、右手前と奥の左右にTVモニターが3台もあったこと。そのすべてがニュース番組を映し出していたのですが、よくよく考えてみるとなんだかすごい光景です。

でも、そこには理由があるようで。

というのも店頭に出ている手書きの看板によれば、19:00からの「夜の部」は“飲んで歌えるSNACK”になるらしいのです。いわれてみれば天井の角部分に設置されたスピーカーには「JOYSOUND」とロゴマークが入っています。つまり夜には、3台のモニターはカラオケ動画用に使われるのでしょう。

お店は若いママさんが切り盛りされており、この時点でカウンター奥の席に常連さんらしき方がひとり。ずっと腰を落ち着けていらっしゃるということは、もしかしたらそのまま「夜の部」に突入するおつもりだったのかもしれません。

それはともかく、先述のようにこの日の目的は「もう少し飲む」ことだったのです。ただ、前の店でビールをかなり飲んでいたわけですよ。そこで少し悩んだ結果、ハイボールをいただくことにしました。

待っている間にもぽつぽつとお客さんが入ってきて、比率的にはその半分が常連さんで、残り半分は初めて入ってきた方といった感じ。つまり、なかなか活気があるのです。中野駅から徒歩数分の好立地なのですから当然かもしれませんが、しっかり地元に溶け込んでいる印象。

ほどなく運ばれてきたハイボールは、大きなグラスに入っていて飲みごたえも文句なし。前の店で飲みすぎたビールのおかげでしっかり酔った頭に、スッキリとした刺激を与えてくれます(同じアルコールなのだから、それは気のせいかもしれないぞ)。

お聞きしてみたところ、古くからこの地で続いてきたお店を、少し前に現在のママさんが引き継いだのだとか。なるほどね。でも、昼間は喫茶店、夜はカラオケバーという形態のお店をひとりで切り盛りされているというのは、なかなか大変なのではないでしょうか?

でも、つらそうには見えないし、それどころか立ち回りにも気負ったところがなく楽しそう。オーナーがそういうスタンスでいてくれるから、常連さんが集まってくるのかもしれません。

夜のカラオケタイムは、さらに盛り上がりを見せるのかな?

●Fuji Cafe
住所:東京都中野区中野2-12-12 オクト勧業ビル1F
営業時間:11:30〜17:00
定休日:年中無休

印南敦史 作家、書評家。1962年東京生まれ。音楽ライター、音楽雑誌編集長を経て独立。現在は書評家として月間50本以上の書評を執筆。ベストセラー『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社、のちPHP研究所より文庫化)を筆頭に、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』(星海社新書)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書に学んだライフハック――「仕事」「生活」「心」人生の質を高める25の習慣』(サンガ)、『それはきっと必要ない: 年間500本書評を書く人の「捨てる」技術』(誠文堂新光社)、『音楽の記憶 僕をつくったポップ・ミュージックの話』(自由国民社)、『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)ほか著書多数。最新刊は『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)。 この著者の記事一覧はこちら

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

地図を探す

今すぐ地図を見る

地図サービス

コンテンツ

電話帳

マピオンニュース ページ上部へ戻る