井上尚弥は、やはり「怪物(モンスター)」だった。12月13日夜、東京・有明アリーナでのWBAスーパー、WBC、IBF、WBO王座統一戦でポール・バトラー(英国)に11ラウンドKO勝ち、4本のベルトをコレクトし名実ともにバンタム級最強の座に就いた。
4団体世界王座統一は史上9人目、バンタム級では初、日本人、いやアジア人としても初の快挙だ。だがこの偉業も、井上にとっては通過点に過ぎない。今後、4本のベルトを返上し階級をスーパー・バンタムにアップ。来年からは4階級制覇、そして前人未踏の2階級における4団体世界王座統一を目指すことになる。