2022年12月14日12時00分 / 提供:マイナビニュース
女優の菜々緒と俳優の鈴木伸之がこのほど、フジテレビ系ドラマ『忍者に結婚は難しい』(1月5日スタート、毎週木曜22:00~)の取材に応じた。
『ルパンの娘』シリーズなどの横関大氏の最新作が原作の今作は、菜々緒演じる蛍と鈴木演じる悟郎の夫婦が、現代に生き永らえる“忍者の末えい”という設定。ライバル忍者の末えいでもある2人が、互いの正体を知らず結婚するが、すれ違う感情、かみ合わない会話から、夫婦生活は冷めきって破綻寸前に。離婚の危機に直面した夫婦のところへ、それぞれに“特殊任務”が舞い込み、互いの任務でニアミスしながら、やがて互いの正体を疑いはじめ…というストーリーが展開される。
この作品について、菜々緒は「すごいうれしかったです。私、占いによく行ったりするんですけど、前世を聞くと必ず『魔女か忍者』って言われるんです。いずれ忍者の役が来るのかなと思ってたらばっちり頂けたので、今回は忍者を演じるというよりは、忍者を生きるみたいな気持ちで、普通に今まで通りやるみたいな感じでできたらいいなと思っております」と、前世の記憶を蘇らせて臨む意気込みをコメント。
鈴木は「原作の小説も拝見させてもらって、忍者が世田谷区に多く住んでるとか、郵便局勤めが多いみたいな書かれ方を冒頭でされてて、僕はリアルに忍者の末えいがそういうふうに暮らしてるのかなと思ってスタッフさんと話をしていたら、どうも噛み合わなくなっていって…。やっぱりフィクションだったっていうことで、忍者に対して知識がないところから入ってるんですけども、忍者を題材にした作品って今までにもなかったですし、忍者という題材を受けて自分がどう表現していけるのかと、自分自身に対してもすごく挑戦できるありがたい機会だなと感じてます」と語る。
その上で、役柄への共感点を聞くと、菜々緒は「『共働きなのになんで私だけ家事しないといけないんだろう』みたいなものだったり、昔ながらの日本の風習みたいなものがまだ根付いているんです。(夫が)トイレを座ってしてくれないとか、電気つけっぱなしだし、冷蔵庫のドアも開けっ放しとか、“浮気とか大きいことじゃなくて、小さいことの積み重ねのほうが根が深いんだ”っていうセリフがあって、人間関係って全部そうだよなって思いました。だから奥さんというよりは、人として共感する部分というのが、この作品はすごくたくさんあるんじゃないかなと思いながら台本を読ませていただいています」と、うなずくことが多いのだそう。
鈴木は「僕も結構細かいことを気にするタイプでもないときがあるので、『え、それぐらい良いじゃん』って思っちゃうところもあるし、ちょっと悟郎の気持ちも分かるなっていうのもあります」というが、「トイレに関しては、僕は座ってする派なので、なんでそんなに立つことにこだわってるんだろうって思いますね。やっぱり、立ってするとどうしてもはねますから。妻が『掃除するのは私なのに』っていうことになってるんですけども、本当にその通りで、そこは座ってしろよと思うんですけど、今回は座ってしないタイプの人間という役どころなので、そういう一つ一つの悟郎の気持ちを自分の中でしっかり咀嚼(そしゃく)して演じていきたいなと思います」と意識を述べた。
そんな互いの印象について、菜々緒は「すごく礼儀正しくて、すごく穏やかな印象を持っていて、実際にお会いしても何かすごい温かい感じで迎えてくださいました。現場の雰囲気はそこがすごい大事だと思っていて、緊張してお芝居に臨むよりかは、うち解けて穏やかな気持ちでお芝居できるほうがうれしいので、今回鈴木さんですごく良かったなと思ってます」とのこと。
それを受け、鈴木も「今回初めて一緒にやらせていただけるということですごくうれしいですし、作品だったり、菜々緒さんの力になれるように頑張らないとなという気持ちです。菜々緒さんはテレビで見る姿だと、ちょっと強い役をやられていて、そういうイメージもあるんですけど、僕の中では真逆で、ものすごく優しくて大らかで、本当に空気を大事にしてくれる方なので、ものすごくもう信頼できるし、肩を預けて、僕は僕で自分の役に対して一生懸命向き合っていいんだなって思わせてくれる人です」と印象を話す。
劇中では、忍者ならではアクションシーンも予定されており、菜々緒は「結構ランディングをするシーンがあるので、そういうフォームとかは習って準備を進めたいなと思います」と意欲。鈴木は「蛍さんが外に出かけられた後に、家の中でひっそりトレーニングするシーンが出てくるんですけど、衣装合わせのときに『逆さ吊りになって腹筋できる?』と言われて、二つ返事で『できないです』とお答えしました(笑)。忍者なので、鍛えるところは鍛えていかないとマズいなと思いますし、そして断る勇気もしっかり持っていこうと思います(笑)」と、心構えを語った。
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