TSMCの2022年11月売上高は前年同月比50％増、不況知らずで好調を維持

TSMCは12月9日、2022年11月の連結売上高(速報値)を発表した。

それによると、売上高は前年同月比50.2％増、前月比5.9％増の2227億600万NTドルとなり、2022年1月から11月までの売上高合計は、前年同期比44.6％増の2兆713億3100万NTドルとなった。12月の結果を残すだけとなったが、通年でも前年比4割増となる可能性が非常に高くなったと言える。

世界半導体市場統計(WSTS)は、11月29日に発表した「2022年秋季半導体市場予測」にて、2022年の半導体市場を前年比4.4％増の5801億2600万ドルと、当初予測から下方修正しているが、現在、TSMCの売り上げの過半が5/7nmの先端プロセスとなっており、その多くがハイエンドスマートフォンやHPC分野向けであるため、そうした市場の停滞の影響は軽微にとどまる可能性が高い。