Apple、ユーザーデータを強力に保護する新たなセキュリティ機能導入

Appleは12月7日(米国時間)、「Apple advances user security with powerful new data protections - Apple」において、クラウド上のユーザーデータに対する脅威から保護するための3つの高度なセキュリティ機能を導入すると伝えた。ユーザーデータをより強力に保護するための継続的な取り組みによるものと説明されている。

新たに追加されるセキュリティ機能は次のとおり。

iMessage Contact Key Verification
Security Keys for Apple ID
Advanced Data Protection for iCloud

iMessage Contact Key Verificationは、ユーザーが意図した相手としか通信していないことを確認することができるとされており、Security Keys for Apple IDは、Apple IDアカウントへのサインインに物理的なセキュリティキーを必要とするかどうかを選択することができると紹介されている。

また、エンド・ツー・エンドの暗号化を使用してAppleの最高レベルのクラウドデータセキュリティを提供するAdvanced Data Protection for iCloudにより、ユーザーはiCloudバックアップ、写真、メモなどの重要なiCloudデータをさらに保護できると伝えている。

なお、発表されたこれらのセキュリティ機能は2023年初頭に全世界向けに提供が開始される予定となっている。

ユーザーデータに対する脅威がますます高度化・複雑化する中、Apple製品に搭載されている既存のセキュリティ保護機能にこれらの新機能が加わることになる。Apple製品にはすでにデバイス暗号化とデータ保護を備えたセキュリティ機能や、ジャーナリスト、人権活動家、外交官などのユーザ向けのセキュリティを提供するロックダウンモードなどが提供されており、今後もデバイスとクラウドの両方のセキュリティを強化し、時間をかけて新しい保護機能を追加していくと述べている。