大阪・茨木市に拠点を置く国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」の山田陽介室長らの共同研究チームは、1日の間に人の体からどれくらいの水分が失われるかを正確に予測できる計算式を導き出した。災害時の飲料水確保の目安や、人口増加や気候変動による水不足の予測モデルの構築に役立つと期待されるという。
1日に人間の身体から水分が出入りする量は、個人差があり、また個人内でも生活環境によって大きく変わることが知られているという。しかし、これまでの研究では、水分の量は、数十人規模の実験や、アンケート調査などの主観的な方法に基づく方法で計っており、正確性を欠いていた。