2022年12月06日10時31分 / 提供:マイナビニュース
住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、12月の金利情報についてお伝えします。解説は、堀江勇介チーフアナリストです。
■12月の住宅ローン金利の動き
2022年12月の住宅ローン金利の情報をお知らせします。
金利競争の主戦場となっている変動金利は、依然として低金利が続いています。PayPay銀行は借り換えの続き、新規借り入れ向けでもキャンペーンを開始し、さらに楽天銀行の金利も低下しました。変動金利は銀行間による競争の主戦場であり、金利の低さで顧客にアピールする動きが引き続き活発です。
固定金利はフラット35が大きく上昇する動きとなりました。フラット35を決定する基準である「MBS利率」は0.02%上昇しましたが、結果的には0.11%の大幅な上昇となりました。よってフラット35は現行商品での最高金利を今月も更新しました。10年固定金利に関しては三菱UFJ銀行で上昇した一方、みずほ銀行や三井住友銀行では低下しています。
こうした動向により、変動金利と固定金利(フラット35)の金利差は今月も過去最大となりました。変動・固定のどちらを選ぶかで毎月の返済額・総返済額に大きな差が生じるので、引き続き変動金利のご利用が優位な状況です。
モゲチェックでは引き続き、安定的な低金利が続くと考えられる変動金利をおすすめします。
■住宅ローンインデックスの動きと変動・固定の金利差
下記のチャートは、主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均した、住宅ローン金利インデックスの動きを示したものです(住宅ローン金利インデックスは、複数の銀行の金利を平均化した指標です)。
変動金利が低下傾向である一方、固定金利は上昇傾向で推移しています。なお、PayPay銀行や楽天銀行における変動金利の低下により、変動(ネット銀行)は1年9カ月ぶりに変動(メガバンク)を下回りました。
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堀江勇介 ほりえゆうすけ モゲチェック運営会社 株式会社MFS チーフアナリスト。銀行にて有価証券運用業務に従事。2019年にMFS入社。金融市場に関する深い知見を武器に、チーフアナリストとして活躍。金利の将来予想など、住宅ローンに関する様々な情報を発信。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。 この著者の記事一覧はこちら