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名言ななめ斬り! 第38回 原由子の名言「私はもうもちろん、桑田のことを100%リスペクトしています」

2022年12月06日07時00分 / 提供:マイナビニュース

売れた男性ミュージシャンが糟糠の妻(や子ども)を捨て、芸能人と結婚するという例は、よくあります。近しいところで言えば、ゲスの極み乙女のボーカル・川谷絵音も妻がありながら、タレント・ベッキーと不倫関係に陥り、正月にベッキーを長崎の実家に連れて帰ったところを「週刊文春」(文藝春秋)に撮られて大騒ぎになりましたし、Mr.Childrenの桜井和寿、GLAYのTERU、布袋寅泰など、同じようなケースはたくさんあります。

これは結婚が「聖と性」という正反対の側面を持つからだと私は思っています。売れないミュージシャンが彼女もしくは妻子と協力し、イメージダウンを避けるために結婚の事実すら隠して音楽活動に邁進するのは「二人の夢のため」というやつで、結婚の聖なる部分です。結婚の条件として語られる「価値観の一致」や「性格的な相性」というのも、聖なる部分に属すると言えるでしょう。
○結婚には“人前では語られないけれども、かなり大事なこと”がある

しかし、結婚には人前では語られないけれども、かなり大事なことがあります。それがセックスです。良識ある人は「彼女とのセックスが良かったので、結婚を決めました」と公的な場所では言いませんが、民法では既婚者には配偶者以外とのセックスを禁じています。ということは、結婚とは「一生、この人とセックスします」という契約と見ることもできるわけで、そうなると、結婚相手に性的な魅力を求めることはおかしくもなんともない。

このように結婚には「この人と結婚するために生まれて来た、この人と一生うまくやっていきたい」という“聖”の部分と、「これからの人生、この人とずっとセックスします」という“性”、両方の意味があり、どちらか一方を重視すぎると結婚も成立しませんし、結婚生活もうまくいかないのではないでしょうか。私の経験で言うのなら、女性は結婚の聖なる部分ばかり考えすぎている人が多いように思いますし、反対に男性は性の面しか見ていない人が多いような気がします。
○桑田佳祐は昔から、原サンへの敬意をサラリと口にしていた

夫婦を円満にやっていくことは誰にとっても難しいことですが、特に大物ミュージシャンなど桁違いの人気者夫婦の場合、いろいろなたくらみを持った人が近づいてこないとも言い切れず、難しい部分もあると思うのです。しかし、これだけ不倫が世の中で騒がれている今、サザンオールスターズ・桑田佳祐と原由子夫妻はこの手の騒動に無縁です。もちろん、二人の間では何かあったのかもしれませんが、桑田サンは昔から原サンに対する敬意や尊敬をサラリと口に対するタイプだと思います。

また夫妻のお子さんが小さかった頃、週刊誌の対談に出た桑田サンは、レコーディングが終わったら早足で帰宅して、子どもの前ではアーティストであることを忘れて、お母さんとして食事を作ったり、子どもの勉強を見てあげる原サンを尊敬していると話していました。妻をほめる男性はいても、妻を「尊敬している」とまで言える人は、あの時代にほとんどいなかったので記憶に残っています。

桑田サンが原サンを尊敬する部分は、家族としてだけではありません。10月30日放送「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)では、番組から桑田サンが「桑田佳祐にとって原由子の存在とは?」と問われると、「44年の航海の中で、彼女はサザンオールスターズの羅針盤であり、桑田佳祐にとっての灯台であると思う。たぶん……」とコメントしていましたが、原さんをバンドの方向性を決める大事なメンバーと考えているのでしょう。ここからも尊敬が伝わってきます。
○原由子の名言「私はもうもちろん、桑田のことを100%リスペクトしています」

11月3日放送FN「FM FESTIVAL2022 原由子のGood Times Radio~ ときどき(!?)何処かで桑田佳祐 supported by Spotify」に出演した原サンは、「私はもうもちろん、桑田のことを100%リスペクトしています」と話していましたが、夫婦が尊敬しあうというのは、思うほど簡単なことではありません。夫がたくさん稼いでくれば、妻は夫を尊敬すると思う人もいるかもしれませんが、年収や社会的地位が上がると、夫が妻を見下すこともあるので、カネさえあればいいという単純な話ではないのです。

このように書くと、夫に尊敬されるような妻になるために、原サンのようにしっかりお母さん業と仕事をやらねばならぬというふうに捉える方もいるかもしれませんが、私が言いたいことは、そうではないのです。
○「誰のためでもなく、自分のためにすること」を持つこと

原サンの自著「娘心にブルースを」(エムオンエンターテイメント)によると、原サンはとても内気な女の子で、自己主張というものがとても苦手だったそうです。フェリス女学院に高校から編入するも、周りとなんとなくなじめないでいたときに音楽活動を始め、一気に学校生活が楽しくなったと書かれていました。高校を卒業した後、原サンは青山学院大学に入学し、軽音楽サークルで桑田サンと出会い、そこからサザンオールスターズが生まれて現在に至っています。つまり、仕事と尊敬できる伴侶に出会えたおおもとは「自分の好きなことをやった」ことだと言えるのではないでしょうか。

上述したとおり、カネがあれば自動的に尊敬が生まれるわけではありませんが、尊敬という感情は余裕から生まれるもので、社会的地位や経済力と全く関係ないとは言い切れない部分があります。ミュージシャンの夫婦がいて、食べるのにも困る生活だったら、二人の仲がギスギスし、尊敬どころではなくなるでしょう。結局、尊敬も結果論であることは否めませんが、「誰のためでもなく、自分のためにすること」を持つことは、尊敬される女性としてスタート地点に立つことを意味するのかもしれません。

仁科友里 にしなゆり 会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。「間違いだらけの婚活にサヨナラ」(主婦と生活社) が異例の婚活本として話題に。「週刊女性PRIME」にて「ヤバ女列伝」、「現代ビジネス」にて「カサンドラな妻たち」連載中。Twitterアカウント @_nishinayuri この著者の記事一覧はこちら

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