2022年12月01日15時05分 / 提供:マイナビニュース
漫画家のやくみつる氏が1日、都内で行われた「『現代用語の基礎知識』選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式に出席し、同賞への所感を語った。
同賞の選考委員を務めたやく氏は「野球関連用語がノミネート30語に複数入っていて、『野球好きのやくがねじ込んだんじゃないか』とネットで言われていましたが、実は私は『もう少し減らしたほうがいいんじゃないですか?」と申し上げたんです」「私がねじ込んだわけではございません」と明かし、笑いを誘った。
続いて、現在開催中のサッカー・FIFAワールドカップ カタール大会の話題に触れ、「『ドーハの歓喜』という言葉が出た時にはトップテンが決まっていて、事務局が受賞者の方にオファーをかけていた時で。これは大人の事情で拾い得ないということはご了承願いたい」と懇願。「来年の選考会で何らかの形で拾えれば拾いたいと思います」と伝えた。
年間大賞は「村神様」。トップテンには、「キーウ」、「きつねダンス」、「国葬儀」、「宗教2世」、「知らんけど」、「スマホショルダー」、「てまえどり」、「Yakult(ヤクルト)1000」、「悪い円安」が選ばれた。
ノミネート30語は、以下の通り。
「インティマシー・コーディネーター」、「インボイス制度」、「大谷ルール」、「オーディオブック」、「OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)」、「オミクロン株」、「顔パンツ」、「ガチ中華」、「キーウ」、「きつねダンス」、「国葬儀」、「こども家庭庁」、「宗教2世」、「知らんけど」、「SPY×FAMILY」、「スマホショルダー」、「7青春って、すごく密なので」、「#ちむどんどん反省会」、「丁寧な説明」、「てまえどり」、「ヌン活」、「BIGBOSS」、「村神様」、「メタバース」、「ヤー! パワー!」、「Yakult(ヤクルト)1000」、「リスキリング」、「ルッキズム」、「令和の怪物」、「悪い円安」
今年の選考委員は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子氏。
○■やくみつる氏 選評
コロナ疲れなのか、はたまたコロナ慣れなのか、少なくとも新語・流行語の世界では新型ウイルスの影はだいぶ薄くなってきた。けれど「顔パンツ」のおかげで、肉声由来の流行語は依然として出にくい状況にあります。そして、ここで釈明いたさねばならぬ件が。サッカーW杯カタール大会で爆誕した「ドーハの歓喜」、時期的に拾い得ませんでした。なにしろまだ大会期間中でもあり、今後の展開次第ではさらなる強い流行語が生まれないとも限りませんからね。目下、ソレ待ちです。