2022年11月28日07時00分 / 提供:マイナビニュース
大規模リストラに着手したAmazon.comの株価下落が続いている。デバイス部門を中心に約1万人を削減、2023年にも追加の削減を行う可能性を示しており、同社にとって過去最大規模の人員整理になる見込みだ。しかし、Amazonらしいのは縮小においても新たな革新への投資の手を緩めないこと。リストラを公表する一方で、同社は「Delivering the Future」というイベントで新しいロボットアーム「Sparrow」を発表した。
リストラ公表に至るまでの経緯を簡単に振り返ると、14日にNew York Timesが1万人規模の人員削減の計画を報じ、Amazonがリストラの実施を認めた。さらにBusiness Insiderが、元社員から得た情報として、Alexa事業が毎年莫大な損失を出している問題をレポートした。音声アシスタント市場を開拓したAlexaは、米国だけで7,100万人以上に使われている。だが、天気や時間の確認、スマートホーム機器の操作といった使い方は活発であるものの、Eコマースでの利用が少なく、広告にも上手くつなげられていない。登場からすでに8年が経過するが、Alexa関連を含む事業部門の損失はAmazon全体で最大だという。
[ 続きを読む ]