2022年11月27日10時05分 / 提供:マイナビニュース
エムティーアイは11月24日、ルナルナが実施した「低用量ピルの認知・理解度調査」の結果を発表した。調査は7月29日〜8月3日、15歳以上の女性4,140人を対象に行われたもの。
まず、ピルの認知度は全体で7割以上であったが、婦人科の受診経験のある人は78.1%、ない人は65.9%で差が見られた。
ピルについて知っている人でも、36.3%が「あまり学ぶ機会がなかった」、35.9%が「全く学ぶ機会がなかった」と回答し、合わせて7割以上が学ぶ機会がなかったという結果となっている。
ピルがメディアなどに取り上げられることについては、7割以上が好意的にとらえていることも分かった。一方で、否定的な人の意見には「副作用などによるカラダへの影響が気になるから」「間違った情報配信があると思うから」といった声が上位に。
また、身近な人がピルを服用することについては、6割以上が好意的となっており、理由としては「生理時の辛い症状を改善するきっかけとなる」が最多に。一方で、否定的にとらえている人の理由は、メディアなどでの露出と同じく「副作用などによるカラダへの影響が気になるから」が最も多くなっている。
オンライン診療によるピル処方の利用意向は「どちらとも言えない」が45.6%で最も多く、実際に利用したことがある人は2.6%と少数。利用してみたい理由については、移動や診療の待ち時間など、時間の削減になるからといった声が多く挙がった。
利用したくない理由は、検査体制や医師と対面でないと不安との声にくわえ、オンライン診療を受けるための環境整備に抵抗があるといった回答が見られた。
企業によるオンライン診療を活用したピルの服薬を支援する制度があった場合の利用意向については、「利用してみたい」との回答が36.9%となり、オンライン診療の利用意向よりも9%高い結果となった。その理由としては、経済的負担の軽減や、企業に対する安心感・信頼感が増すという声が聞かれている。
ピルの情報がもっと広まるといいと思うかについて尋ねると、57.2%が「思う」、27.9%が「なんとなく思う」と回答。合わせて8割以上が前向きな回答となった。その理由としては、「知識が不足していると感じているから」が最も多い結果に。
広まってほしい情報としては、「避妊以外の効能効果について」が86.2%で最も多く、次いで「副作用について」が68.0%で続いた。