2022年11月22日18時14分 / 提供:マイナビニュース
東芝は11月16日、機器の稼働音を解析し、劣化の兆候を高精度に捉える音響劣化推定AI「VAE-DE(Variational AutoEncoder-based Deterioration Estimation)」を開発したことを発表した。詳細は、11月13日から18日まで開催された電力設備の診断技術を扱う国際会議「CMD2022(9th International Conference on Condition Monitoring and Diagnosis 2022)」にて発表された。
従来、産業機器や工場設備などは、稼働時間に応じた定期メンテナンスによる故障予防アプローチ(時間基準保全)が基本的に採用されてきた。しかし、定期メンテナンスの場合、不具合が生じていないのに部品を交換したり、定期メンテナンス前に不具合が生じてしまうことがあるなど、課題があり、近年ではセンサとAIを活用して機器の状態をリアルタイムで監視し、悪くなってきた段階で、適宜メンテナンスを行うことで、最適な機器保全を行おうとする状態基準保全のアプローチに注目が集まりつつあるという。
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