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パリッコのおつまみ革命 第8回 ぐつぐつ煮込めば大衆酒場気分!「サイコロステーキ串煮込み」

2022年11月23日10時00分 / 提供:マイナビニュース

おでんの美味しい季節ですね。

おでんって、20代くらいのころはそれほど興味がなかったのに、歳を重ねるごとに加速度的に好きになっていく料理じゃないですか? 近年は好きすぎて、月に何度も家で作ってしまいます。

先日、その好きが行きすぎて、おでんのさらなる可能性を探るべく、ある実験をしてみました。それは、一般的におでんにはあまり入っていない具材ばかりで「いろいろ間違ってるおでん」を作ってみるというもの。

入れたのが、「にんじん」「玉ねぎ」「ピーマン」「にんにく」「エシャレット」「笹かま」「厚焼き玉子」「いかげそ」「サイコロステーキ」。するとこれが、「なんでおでんだねの定番じゃないの?」ってくらい美味しかったり、逆に「次からはやっぱり入れなくていいや……」と思うのもがあったりと、大変楽しかったんです。玉ねぎ、にんにく、厚焼き玉子あたりは特に好きだったな〜。

が、なかでも飛び抜けて美味しかったのが「サイコロステーキ」。それも、牛肉をサイコロ状にカットした本格的なやつじゃなくて、スーパーでパックで売られているような、合成肉を四角く成形したあれ。

そこで今回は、串打ちしたサイコロステーキをメインにした、おでん風煮込みを考えてみました。これが、とっても楽しい&お酒がすすむんです!
○串打ちが世界一簡単な食材

それでは作っていきましょう。まず、鍋を火にかけ、そこにざくっと大きめに斜め切りにしたキャベツと、豆腐を入れて煮ていきます。

なぜこの2種類を入れたかというと、キャベツは上に串を並べるとちょうどいい土台になりそうだから。かつ、風味と甘味が加わってつゆがより美味しくなりそうだから。豆腐は、ただ好きだから。

ちなみに味つけは、市販のおでんスープの素とかでじゅうぶんでしょう。というか、サイコロステーキから旨味がたっぷり出るので、白だしでも、めんつゆでも、醤油でも、なんでも好きなものでいいような気がします。

続いてサイコロステーキを竹串に刺していくんですが、みなさん、焼鳥などの「串打ち」ってやったことあります? あんまり機会ないですよね。僕は以前に興味本位で、鶏肉を買ってきて、家で一度やってみたことがあるんです。ところがこれが、想像の10倍は難しい。肉って皮もあれば身もあるし、柔らかいところもあれば硬いところもある。それを見極め、ぐぐっと串を通すのの難しいこと! 世の焼鳥屋さんをあらためて尊敬しなおしましたよ。

で、なにが言いたいかというと、それに比べ、サイコロステーキの串打ちの簡単さ! パックにずらりと並んだ肉に、上から竹串をスッスッスッと刺していくだけ。幼児でもできる。

それでいて、これを何本か作って並べると、なんだか大変な仕事をやりとげたような満足感も得られるので、とても楽しい&お得なんです。

下ごしらえが完了したら、あとは串を鍋に並べて煮ていくだけ。

5分ほどぐつぐつ煮れば完成!

たまに、もつ串なんかを大鍋に大量に並べて煮込んだ料理が名物の大衆酒場ってありますよね。名古屋のどて焼きなんかもイメージ近いか。このサイコロステーキ串煮込み、家でそんな居酒屋ごっこ気分が味わえて、これまた楽しい&お得なんです。
○サイコロステーキ、この食べかたが正解なのでは!?

ではでは、グラスにチューハイを準備して、いただきま〜す!

ほらほら、あえてアルミ製のカップなんかを使ってみたら、よけいにこう、どっかにこういう大衆酒場ありそう感が増しません?

そして肝心のお味のほうなんですが、あらためて、これが抜群! 心地よい弾力がありつつ、ほろりと柔らかい牛肉の塊。それが口のなかで崩れると牛肉と脂の旨味がふわっと広がる。それでいて、煮るという調理法のせいでしょうか? ほどよく脂が抜けた感じもあって、しつこくないんです。10本くらい、余裕で食べられる。

昆布が50円、大根が100円のおでん屋さんがあったとしましょう。その店の最高級品がこのサイコロステーキ串で、1本500円だったとしましょう。それでも僕、毎回絶対に頼みますね。そのくらい満足感があって美味しい!

っていうかさ、サイコロステーキの美味しさを味わうためのベストな調理法って、もしかしてこれなんじゃないの?

○【作りかた】(ひとりぶん)

【材料】
・サイコロステーキ:好きなだけ
・お好みの食材:好きなだけ
・おでんスープの素(もしくはお好みのつゆの素など):水分量に対し適量

【作りかた】
1.鍋におでんスープを作り、好きな食材を煮る
2.串打ちしたサイコロステーキを並べ、さらに火が通るまで煮込む

パリッコ ぱりっこ 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。 この著者の記事一覧はこちら

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