2022年11月22日07時00分 / 提供:マイナビニュース
●同じ食卓でも「まるっきり食生活が違う」
芸能界屈指のおしどり夫婦として知られる勝野洋&キャシー中島夫妻。キャシーがMCを務めるBSJapanextの料理番組『キャシー中島のHappyレシピ作ってみて!』(毎週月~金曜12:00~)で、“いい夫婦の日”にあたるきょう11月22日に勝野がゲスト出演し、妻への日頃の感謝を込めた料理を披露する。
結婚43年を迎え、収録中も仲睦まじいやり取りを見せていた2人。本番終了後に、意外な食卓の様子や、夫婦円満の秘けつなどを聞いた――。
○■妻の進行に感心「よくやってるな」
妻の冠番組に出演して、「これまでも番組は見てましたけど、よくやってるなと思いましたね。番組で料理を作るって、やっぱり素人ですので大変ですから。そこに言葉でうまく誘導しながらやってくれて、なかなか(進行が)うまいなと思いました」と感心する勝野。
それを受け、キャシーは「褒めていただいてありがとうございます」と感謝しながら、「勝野さんはいつも家で料理を作ってくれるのですけど、一緒に料理番組なんてやったことないし、勝手が違うから大丈夫かな?ってすごく気を遣っちゃって、いつもより消耗しました(笑)」と、本音を吐露した。
勝野は普段、家で料理するときに比べて、少し動きが慎重になっていたそう。勝野が「野菜炒めを作ってるときに、フライパンの外にこぼしちゃうといけないから、最低限そこは守りたいなと思いながらやりました」と言うと、キャシーは「いつもはもっと(中華鍋を)あおってるのに、今日は半分くらいの動きだったわね」と、かなり抑えめだったそうだ。
○■リポビタンDのCMがきっかけで健康志向に
このように仲睦まじい2人だが、朝食は同じ食卓でありながら、それぞれ別メニューを作って食べるのだそう。キャシーは「勝野さんは黒米とか、体にいいものを作って食べるんだけど、私は自分でパンを焼いて、食べたいものを好きなだけ食べるんです。だから体形の差が出てると思うんですけど(笑)、もうまるっきり食生活が違うんです」と明かす。
今回の収録では、勝野が特製のこだわり朝食を振る舞ってくれたが、「結構クセがあるなと思って、毎日こういうのを食べてるんだと知りました」(キャシー)と発見があった。
勝野が食において健康志向にこだわるのは、かつて長年にわたり『リポビタンD』のCMキャラクターを務めていたのを象徴するように、体を張ったハードな仕事が多かったため。そのCMをきっかけに、「魚を中心に、豆腐や納豆など日本食中心になりました」(勝野)といい、その結果行き着いた最強メニューが「めかぶ納豆キムチ」だという。
食材にもこだわり、キャシーは「めかぶも湘南のものがおいしいからと言って、この5~6年は湘南の漁師さんに3月頃お願いして、1年分をまとめて頼むんです。全部パックにして冷凍するので、うちには勝野さんと私の冷蔵庫があるんだけど、勝野さんの冷凍室は全部めかぶです(笑)」と紹介。米やキムチといった他の食材でも産地にこだわり、「いろいろと研究するのが好きみたいです(笑)」(キャシー)とのことだ。
●ハワイに行くたびプロポーズの地へ「元に戻るんです」
今年で結婚生活43年を迎えたが、この別々の朝食も、「お互いに押し付けないのがいいのだと思います」(キャシー)と、夫婦円満の秘けつの1つになっている。
その上で、キャシーは「空気みたいにそこにいるのが当たり前だと思ったことは、一度もないです。『勝野さんがいるな』と思うと、おなかへこませますから(笑)」と、ある程度緊張感を持った関係性であることを語り、勝野も「それはありますね。だから出会った頃のことを思い出すとか、しょっちゅうしてます」(勝野)と、常に新鮮な気持ちで接しているそうだ。
2人が結婚を決めたのは、ハワイ。そこへ旅行に行くたび、勝野はプロポーズをした場所を必ず立ち寄り、結婚を決めたときの気持ちを改めて確認しているのだそう。「何かあってもハワイに行けば、元に戻るんです」(勝野)という大切な場所なのだ。
コロナ禍で2年ほど訪れることができなかったが、「12月にまた行くんですけど、今年はもう3回目になります(笑)」(キャシー)と、しばらく離れてしまった思い出の地との関係性を取り戻すかのように、ハイペースで訪問している。
○■43年で夫婦関係のピンチなし「尊敬の念は半端ない」
一方で、この43年を振り返って、夫婦関係に“ピンチ”はなかったのかを聞いてみると、キャシーは「ないですね。すごくつらい出来事もいくつかありましたが、そのときにそばにいて支えてくれる人と、ピンチは起きないです。離婚しちゃうかな…と考えたことも1回もなかったです」と即答。
勝野も同意し、「子どもを3人も生んでくれて、そこへの尊敬の念は半端じゃないです。仕事をしながら育てて、学校にそれぞれ送り出す。僕は外に出てることが多かったですし、住んでいたのが御殿場だったので、なおさら子育ては母親メインになってましたから」と感謝した。
その子育て時代、キャシーは「御殿場から東京に車で来て、生放送をやって夕方の4時になったら打ち合わせがあろうが『帰ります!』って言って“パートタイマータレント”なんて呼ばれて(笑)、それから戻って子どもをピックアップしてスイミングスクールに連れて行って、その間に夕飯の支度をして…ってやってましたけど、めちゃくちゃ面白かった! 子育てって、あんなにクリエイティブな仕事はないと思います」と、夢中になっていたそう。
それでも心配な勝野は「一度台風が来たときに、東京の仕事が終わって帰ろうとしたら東名(高速道路)が全部通行止めだったので、知り合いに電話していろいろ道を探してもらって、箱根から回ってなんとか帰ったということもありました。その頃、子どもは(長女の)七奈美だけで、2人きりで待ってるわけだから、何としても帰らなきゃいけないと思って」と、必死で家族のもとに駆けつけたことも。
キャシーは「でもね、帰ってきて2時間くらいしたら、また仕事に行かなきゃいけなくて、なんで帰ってきたの?とか思っちゃったけど(笑)」と言うが、勝野は「やっぱり心配ですから、一緒にいたいじゃないですか」と振り返り、ここからも円満な夫婦・家族関係の秘けつが垣間見えた。