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ルネサス、車載用レーダトランシーバ「RAA270205」を発表

2022年11月18日19時05分 / 提供:マイナビニュース

ルネサス エレクトロニクスは11月18日、同社初となる車載レーダトランシーバ「RAA270205」を開発したことを発表した。

このトランシーバMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)は、同社が2022年に買収したSteradianと共同で設計したもので、前方監視長距離レーダや4Dイメージングレーダに適しているとするほか、コーナレーダや集中型アーキテクチャのサテライトレーダにも使用できるとしている。

使用可能な周波数範囲は76G〜81GHzで、4チャネルのトランスミッタ(Tx)回路、4チャネルのレシーバ(Rx)回路を搭載しているほか、最大5GHzの周波数帯域で、112.5MSPSのA/Dコンバータも搭載している。レシーバ回路の雑音指数(NF)は9dBで、最大300MHz/μsの高速チャープ変調により、レーダ分解能および物体検出性能を向上させるとしている。また、消費電力と1.2Wと低く、パッケージも7.6mm×5.6mmと小型eWLBを採用。車載品質規格のIATF 16949、AEC-Q100 Grade2に準拠し、機能安全規格ASIL Bの要件に対応可能だとしており、ADAS(先進運転支援システム)およびレベル3以上の自動運転システムの要件を満たすように設計されているという。

なお、同製品は2023年第1四半期からサンプル出荷を開始し、量産は2024年を予定。同社では、今回の製品の投入により、本格的に車載用レーダ市場へ参入することになり、従来注力する車載カメラシステムやその他センシングシステムとも組み合わせて、センサフュージョンのポートフォリオを拡充していくとしている。

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