2022年11月18日18時46分 / 提供:マイナビニュース
日本IBMは11月17日、IBMと独ボッシュが同月9日付けで材料科学分野における量子コンピューティングの戦略的取り組みにおいて提携し、同時にボッシュが、200を超える組織が参画しているIBM Quantum Networkに参加する予定であることを発表した。
自動車の電装部品などで知られるボッシュは現在、電気自動車や燃料電池車など、今後、生産台数が増加することが確定している電動車の分野に注力しており、そうした電動車における燃料電池、バッテリー、電気エンジン、高度センサなどの進化を重要視しているが、それらに関連する機能材料の多くが強い電子間の相互作用を含んでおり、従来型コンピュータではそうした材料の特性を十分な精度で計算するには性能不足とされている。そこでボッシュは新材料の発見と設計において、量子コンピュータが古典コンピュータよりも大きな利点をもたらす可能性があるとし、量子コンピュータを利用した材料開発に取り組むことにしたという。
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