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定時で上がろう! Excel関数の底力 第2回 見積書や請求書にも使える関数PRODUCT

2022年11月21日07時00分 / 提供:マイナビニュース

今回は「関数PRODUCT」の活用方法を紹介していこう。関数PRODUCTは、指定したセル範囲にある数値をすべて「掛け算」してくれる関数だ。普通に考えると、あまり使い道はなさそうに見えるが、実は幅広いシーンで活用できる関数だ。「見積書」や「請求書」で小計を算出する場合にも役立つので、この機会に使い方を覚えておくとよい。→連載「作り方で変わる!Excelグラフ実践テク」はこちら。
セル範囲を掛け算する関数PRODUCT

前回は、関数SUMを使うときの注意点などを紹介した。今回取り上げるPRODUCTはSUM関数に似ている。まずは、関数PRODUCTの概要から紹介していこう。

合計を算出する関数SUMは、指定したセル範囲をすべて「足し算」してくれる関数。一方、関数PRODUCTは、指定したセル範囲をすべて「掛け算」してくれる関数となる。

その記述方法は関数SUMと同じで、カッコ内(引数)にセル範囲を指定するだけ。これで、そのセル範囲内にある数値をすべて「掛け算」した結果を得ることができる。例えば、「=PRODUCT(C4:C6)」と入力すると、C4、C5、C6のセルにある数値をすべて「掛け算」した値を計算結果として表示してくれる。

具体的な例を紹介しておこう。たとえアバ、形状が4種類、色が5種類、サイズが3種類のラインナップを備えた商品があるとしよう。この場合、それぞれの組み合わせのパターン数は(4種類)×(5色)×(3サイズ)となる。これを関数PRODUCTで計算したのが以下の図だ。

「Enter」キーを押して計算を実行すると、その答えは「60」通りと表示された。

このように、いくつもの数値を「掛け算」したいときに活用できる関数がPRODUCTとなる。とはいえ、「このような計算を行う機会は滅多にないのでは?」と感じる方も多いだろう。仮にあったとしても、「電卓で計算した方が手っ取り早い」と考えるかもしれない。確かに、その通りである。

では、どのような場面で関数PRODUCTが活用できるのか? その答えは、「普通に掛け算するとき」だ。単なる「掛け算」であれば数式でも十分に実現できるが、関数PRODUCTを使った方が柔軟性は高くなる。その理由を具体的に解説していこう。

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