島津製作所は11月16日、赤外分光法とラマン分光法という2つの分析手法を同一の装置で行える、赤外ラマン顕微鏡「AIRsight(エアサイト)」の販売を国内外で開始したことを発表した。
赤外顕微鏡は、赤外分光法を用いた分析装置と光学顕微鏡を組み合わせた顕微鏡の一種で、定性に用いるデータベースが充実しており、異物検査で多く使用されている。一方、ラマン顕微鏡は、ラマン分光法で得られるラマンスペクトルを検出し測定する分析装置と光学顕微鏡からなる装置で、赤外顕微鏡が不得意とする水溶液や無機物、微小なサンプルの分析に効果を発揮する。