2022年11月18日09時00分 / 提供:マイナビニュース
●海外で立ち上げたデータ取得・販売サービス
今や、どの企業にもとってもデータ活用は欠かせない取り組みである。11月10日、11日に開催された「TECH+ EXPO 2022 Winter for データ活用 戦略的な意思決定を導く」では、具体的な事例を交えて、さまざまな企業の取り組みが示された。
村田製作所 IoT事業推進部 プロジェクトマネージャーの津守宏晃氏が登壇した講演「データビジネスから学んだこと」では、自身の海外体験を交え、国境を越えてデータを扱う難しさや、実際にサービスが稼働し始めてから分かったこと、サービスの付加価値を高める方法などについて語られた。本稿では、その内容をダイジェストでお届けする。
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○海外で立ち上げたデータ取得・販売サービス
津守氏は、村田製作所においてデータ販売の事業を展開することを10年以上前から模索してきた。その中で、東南アジアにおける屋外のデータを取得することに着目し、2022年、交通量データの取得と販売を行うビジネスをインドネシアで立ち上げた。欧米をはじめ、世界的に「データ越境(国境を超えたデータ利用)」を規制する方向に進んできていることもあり、国内でデータを安全に保有し、越境させずに提供することを目指して取り組んだという。同社がシステムやサービスをリモートで提供できるようにした上で、現地の企業がサービス提供するという体制を整えた。