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百田夏菜子、アイドル業も女優業も「全部大切」 相乗効果を実感! 役が抜けずに苦労も

2022年11月10日07時00分 / 提供:マイナビニュース

●百田らしさをほぼ封印して悲しみや怒りの表現に挑戦
今年放送された東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕の大好きな妻!』で連続ドラマ初主演を務め、発達障害の特性がある妻を好演したアイドルグループ・ももいろクローバーZの百田夏菜子。作品を重ねる中で、「演じる楽しさや面白さは増している」という。声優を務めたマーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(11月11日公開)では、今まで表現したことのない感情に挑戦。本作について話を聞くとともに、女優業への思いや、アイドル業との両立について話を聞いた。

本作は、ヒーロー映画としては初となるアカデミー賞作品賞ノミネートを果たした『ブラックパンサー』(2018)からつながる物語。舞台は、偉大な王でありヒーロー・ブラックパンサーであるティ・チャラを失ったワカンダ。国王が不在となったワカンダの元に、海の帝国の脅威が迫る。

百田は前作に引き続き、ティ・チャラの妹で、超文明国ワカンダの技術開発を担うほどの天才科学者シュリ(レティーシャ・ライト)を演じた。主人公とは表現されていないが、ポスターの中心に立っていることからもわかるように前作以上に重要な役どころとなるシュリ。百田は本作のオファーを受けたときに、喜び以上に不安を感じたという。

「とてもうれしくて光栄な気持ちと、私で大丈夫かなという不安と、正直不安のほうが大きかったかなと思います。シュリがかなり重要な人物になると聞き、聞けば聞くほど不安になりましたが、またシュリに会えるという喜びは本当に大きかったですし、皆さんが作り上げている世界的に人気な作品に関われるということで一生懸命頑張ろうと思いました」

そして、本作でのシュリについて「前作とはかなりガラッと変わっています」と語る百田。前作では元気で明るい妹という印象が強かったが、今回は悲しみや怒りを抱えたキャラクターとして描かれているようだ。

「映像を見た瞬間から表情が違うことが一目でわかりました。ヒーロー(ブラックパンサー)がいないという状況から始まるのですが、悲しい感情や怒りの感情をリアルに表現できるように、深みがどこまで自分の中にあるのかわかりませんが、そういった感情を精一杯引き出せるように頑張りました」

百田といえば元気で明るいイメージだが、今回はその百田らしさはほぼ封印して演じたという。

「前作でのシュリは、かわいらしい妹キャラで元気という、皆さんが私に持ってくださっているイメージと近かったですが、今回はその部分を使う瞬間があまりなかった気がしていて、人前に立ってお仕事をする上であまり使わない感情をたくさん使いました」

自身にとって新しい挑戦になったようで、「シュリの悲しみや怒りなど、そんなこと私の中にはなかったなということがたくさんあったので、そういった感情を探すのが大変でした」と吐露する。

シュリと同じような悲しみや怒りは経験がなかったとしても、百田ももちろん、いろいろな経験を重ねている。つらいことがあったときに、どのように乗り越えているのだろうか。

「悲しい感情や悔しい感情など、ネガティブな感情に出会ったときは、とことん自分の感情と向き合うようにしています。どうして今、こんな風に思っているんだろう、何がそんなに悲しいのだろうと、自分と話すというのは日頃からやっています」

自分の感情と向き合うために、文字にして書き出すことも。「自分でも自分がわからないときがあるんです。なんでこういう風に思っているのかとか、自分は何を思っているんだろうとか、自分の気持ちが整頓されていないときは書き出すようにしています」

書き出すようになったのは、静岡と東京を新幹線で行き来していた頃に始めたのだという。

「学生時代からお仕事をさせていただいて、静岡と東京を行ったり来たり、新幹線通学みたいな感じで通っていましたが、新幹線に乗っている時間が私の中でとても重要な時間でした。現実と非現実というか、芸能界がすごくキラキラしているように見えていて、その夢のような世界でお仕事をしている自分との間の場所で、新幹線からの景色を見ながら自分が思っていることをメモするようになっていて、こうやって私は自分の気持ちを整理しているんだと思ったのは後からです。今は意識的に感じたことを書くようにしています」

●笑顔になってもらいたい! どの仕事にも共通する思い
前作『ブラックパンサー』の公開から約4年半。アイドルの活動に加え、女優としても存在感を高めているが、自身はこの4年半での変化をどう感じているのだろうか。

「いろんなお仕事を並行してやらせていただくことがすごく多くて、グループの活動と個人の活動もそうですし、グループをやっていても1日にいろんなお仕事をさせていただくことがあって、そういうことが昔はあまり器用にできず、こんがらがるときがたくさんありましたが、今は抑えるポイントを学び、これとこれをやっておいたら大丈夫とか、解決策が前よりわかってきていると思います」

続けて、「例えば、ドラマとツアーを並行してやっているときの体調管理もそうですし、今日は曲のことだけを考える、今日は台本のことだけ考えて全部終わらせようとか、そういう風に自分の中で整理できるようになりました」と説明。「以前は焦ってどれもこれもやって全部中途半端になってしまうことがたくさんありましたが、最近は前より上手になったかなと思います」と語った。

経験を重ねて女優業への思いに変化はあるか尋ねると、「自分以外の人を演じるというのはすごく特殊な職業だなと、その楽しさや面白さを前よりたくさん知りました」とにっこり。やりがいが増す一方、「知れば知るほど落ち込む部分も増えてきて、難しい世界だなと感じています」とも話した。

乗り越えるのが大変だった大きな壁を尋ねると、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のように「自分の感情で出したことがないものを表現しなければいけないこと」と回答。また、「役をずっと演じていると、自分がどこにいるのかわからなくなるときがあって、役を演じているからなのか、ただ単に自分がこんがらがっているのか、ごちゃごちゃになってどうしようと思うことがあります」と明かした。

最近だと『僕の大好きな妻!』の撮影のときに、役が抜けず、役と自分が混じってしまったという。

「ツアーを並行していたのですが、リハーサルの時、自分で踊っていない気がして、すごくかっこいい曲なのにテンション高く踊っていたり、声の出し方も変わってきて、今誰が歌っているんだろうって。ボイストレーニングの先生に『普段そんな歌い方しないよね』と指摘され、『今までのように歌えばいいんだよ』と言われて、私は今までのようにやっているつもりでもうまくできなくて、役のキャラクターがステージに立って歌っているのかなと思うときがありました」

その逆もあり、「ライブのあとにドラマの撮影に行くと、ステージに立って帰ってきましたみたいな、役が非現実的になってしまい、監督から指摘を受けたことがありました」と告白。「切り替えがうまくなったと話しましたが、自分でも気づかないところでそんな風に影響が出ているんだなと思ったので、もう少しうまく向き合えるようになれたら」と語った。

アイドルと女優の相乗効果も実感している。「表現力を褒めていただくことが増えました。ステージでの表現力はお芝居の現場で学んだものが役に立っているものもありますし、逆に普段のステージでやっていることがお芝居に生きることもあります」

最後に、今後どのようになっていきたいか尋ねると、「どんなジャンルのお仕事でも、見ていただいた方が笑顔になってくださったり、今日も頑張ろうと思えたり、そういう気持ちを届けられたらいいなと。それは昔から変わっていません」と回答。

アイドルと女優の仕事のバランスは「全く考えていません」と言い、「いろんなタイミングとか、そういうものを大事にしていますが、本当に全部大切なんです。だからどれをどれくらいというのは考えていませんが、どのお仕事もしっかりとやりたいので、女優さんとしてもアイドルとしてもレベルアップしてもっと楽しんでいただけるように頑張りたいです」とまぶしい笑顔で語った。

■百田夏菜子
1994年7月12日生まれ。静岡県出身。ももいろクローバーZのリーダー。女優としては、映画『幕が上がる』(15)、『すくってごらん』(21)、連続テレビ小説『べっぴんさん』(16~17)、ドラマ『プラスティック・スマイル』(18)、『コタローは1人暮らし』(21)などに出演。『僕の大好きな妻!』(22)で連ドラ初主演。また、映画『かいけつゾロリ ZZ のひみつ』(17)、『ブラックパンサー』(18)、『魔女見習いをさがして』(20)などで声優も務めた。

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