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パリッコのおつまみ革命 第7回 肉々しさに大満足! スーパーで買える食材でお手軽再現「ねぎとろの“さんが焼き”風」

2022年11月09日11時30分 / 提供:マイナビニュース

先日、用事で千葉県を訪れた際、せっかくだからその土地らしいものでも食べて帰りたいな〜と思って、ふらりと入ってみた店がありました。

そこはランチ営業をしている居酒屋で、外観からして、全面的に、千葉県の郷土料理「さんが焼き」推し。さんが焼きって確か、アジとかの魚にみそや薬味や調味料を加えてたたいた「なめろう」を、貝がらに詰めて焼いたような料理だったよな。よく考えると、ちゃんと食べたことないかもしれない。おもしろそうだし入ってみよう!

と、セット名に店名がついた、いちおしらしきセットを頼んでみたところ、刺身に天ぷらに小鉢に、もちろん、さんが焼きにと盛り沢山な内容。大満足のランチとなんったんですが、そのさんが焼きが、ちょっと意外な一品だったんですよね。

さんが焼きって、僕の薄い知識からすると、なめろうと同じようにちびちびと食べる珍味みたいなイメージだったんですが、ご覧のとおり、なめろうを大葉に包み、それを直接バター焼きにするのがこの店のスタイルだったんです。いや、大葉×バター×直火焼きなんて、その時点でもうずるくない!?

実際このさんが焼きが、珍味というよりは魚の旨味がぎゅぎゅっと詰まったハンバーグといった印象で、めちゃくちゃ美味しかったんすよね。
○仕込みの手間ゼロの食材で再現してみよう

となれば、さっそく家でもまねしてみたい。しかも、なめろうを貝がらに詰めて、炉端で炙って、なんていうちょっと敷居の高いイメージだったさんが焼きですが、とことん手抜きバージョンも考えられそう。

そこで思いついたのが、大きめのスーパーならばたいていリーズナブルに売られている、まぐろの「ねぎとろ」!

さんが焼きを作るにあたり、わざわざなめろうから作るのはちょっと面倒。けれども、どうせバターで焼いて醤油で食べるんだから、素材はこのくらいシンプルでも、それなりに美味しいんじゃないでしょうか? なにしろ、仕込みの手間がゼロだし。

よし、試してみよう! というわけで、

こんな単純作業でも、数回やるだけでコツをつかんでくるもので、

で、大葉を両側からつまんで挟み、餃子の餡の形を整えるようなイメージで整形。これ、お子様と一緒にやっても楽しい作業かもしれません。

そっからはもう、さらにあっという間!

そもそも生でも食べられる食材。少々レアめに焼きあげてもいいかなとも思っていたんですが、

片面30秒ずつで、しっかりと全体に火が通ってしまいました。

あとそうだ、この連載では極力めんどくさくないレシピをご紹介していきたいので上記が基本となるんですが、ちょっと好奇心で、大好物の「トロたく」バージョンも作ってみようかなと。

これも同様に焼いていけば、

○肉々しさに大満足

うわ〜これは……もうわかるぞ、絶対にうまいであろうことが。さっそくビールを用意して、食べてみましょうよ。

まずはたくあん入りじゃない「プレーン」のほうから。じゅわっと醤油につけてぱりりとかじってみる。

すると広がる、大葉とバターのあいまった官能的な香り! それをもぐもぐもぐと噛んでいると、おおお〜! そりゃあまぁ、専門店のような下味込みの複雑な味わいではありません。けれども、だからこそむしろ、“ビーフ100%のパティっぽい”っていうんでしょうか。ガツンとしたハンバーグ感が強くて、なのに魚だからさっぱりもしていて、いやいや、めちゃくちゃ美味しいじゃない!

これは間違いなく、老若男女が大好きな味なんじゃないかな〜。ビールはもちろん、ごはんにもめっちゃくちゃ合いそう!

で、さらにトロたくバージョンも食べてみたんですが……あ〜、さらに笑っちゃうくらいうまいな……。

さっきのさっぱりとした肉々しさに、ぱりぱりとした食感と、熱せられて増したたくあんの甘みがいいアクセントになってます!

あまりやりすぎるとお手軽レシピではなくなってしまうけれど、プレーンバージョンをベースに、薬味やらスパイスやら、あれこれ足して作るのも楽しいかもしれないな〜。

あ、ちなみに、同じくスーパーに「サーモンのたたき」もあったので、一緒に買ってきて同様に作ってみたんです。

こちらに関しては、よく考えてみると当然と言えば当然なんですが、普通に味が“焼き鮭”で、さんが焼き風にする意味をあまり感じませんでした。

けど、お弁当のおかずなんかにはばっちりかと思うので、割引になってるサーモンたたきを見つけた際はぜひ。
○【材料】

・ねぎとろ:好きなだけ
・大葉:好きなだけ
・バター:適量
・醤油
・お好みで好きな薬味など
○【作りかた】

1.洗った大葉の上にねぎとろスプーン1杯ぶんをのせる(このとき、ねぎとろに好みの薬味などを混ぜておいても)
2.包んで形を整える
3.バターを熱したフライパンで、中火で両面に焦げ目がつくくらいまで焼く
4.熱々を醤油で食べる!

パリッコ ぱりっこ 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。 この著者の記事一覧はこちら

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