2022年11月08日10時31分 / 提供:マイナビニュース
東芝は11月8日、インフラなどの保守点検に用いられる超音波非破壊査向けに、対象物と探触子の間に塗布する液体の接触物質を用いなくても超音波を対象物に通すことを可能としつつ、滑らかに対象物上を移動可能な「滑る超音波透過シート」を開発したことを発表した。
従来、超音波非破壊査の接触物質にはゲルやペースト、非毒性の液体か、シリコーンシートなどの高分子弾性体などといったゴムシートが用いられてきたが、液体を用いた場合、検査対象を汚染する可能性や、検査前の検査対象の養生と検査後除去の必要性、多孔質や濡れ性の低い面には使えないという課題があった。一方のゴムシートを用いた場合は粘着性があり、測定ごとに都度引きはがす必要があり、作業性に問題があったという。
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