2022年11月05日17時40分 / 提供:マイナビニュース
米ハーバード大学ジョン・A・ポールソン工学・応用科学部(HSEAS)らの研究者チームが、壊れやすいもを優しく持てる触手型のロボットを開発し、注目を集めている。本研究は米国科学アカデミーの機関誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」に10月10日付で公開している。
注目を集めているは「Tentacle robot」という名の触手型のロボットだ。「クラゲが気絶した獲物を捕らえる動き」から着想を得て開発されたそう。ロボットの触手が物体に絡まることで、優しく掴んでいる。優しいだけでなく、何本もの触手が集まって掴むことで、重いものや不規則な形のものまでしっかりと掴めるとのこと。触手は中が空洞のゴムチューブでつくられており、ゴムの片側を厚くすることで、空気を加えると巻き髪のようにカールする構造になっている。このカールが物体に絡まり、しっかりと物体を持ち上げらるのだとか。物体を離す時は空気を抜くだけで、触手のカールが元に戻り、物体を離せるようになっている。仕組みはとてもシンプルだが、画期的なロボットだ。
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