2022年11月04日09時00分 / 提供:マイナビニュース
0.75%の大幅利上げが3回続き、米連邦準備理事会(FRB)は11月にも再び0.75%の利上げを決定し、景気が急速に冷え込んでいる米国。先週のGAFAM(Google、Amazon、Meta、Apple、Microsoft)の7~9月期決算発表では投資家を失望させる内容が目立ち、ハイテク株の多くが下落した。しかし、10月に米国株は大きく上昇した。なぜか?
投資家の今の関心は、FRBがいつ大幅利上げを終わらせるかだ。金利が上がれば、株は下落方向に動く。例外はあるものの、一般論として長期金利の上昇は株の下落要因であり、中でもハイテク株は金利上昇の影響を受けやすい。だから、ハイテク企業の低迷は利上げの効果の証しであり、それがビッグテックにも及び始めたというのは本格的な冬の到来を示す。リセッション(景気後退期)入りはこれからで、厳しい時期はまだ続くものの、底を予想できる段階に近づいてきた。つまり、ハイテク企業の好決算が株価を押し上げていた好景気時から一転、今の環境ではハイテク企業の低迷が米国の経済や米国株にとって良いニュースなのだ。だから、米国株が上昇した。一方で低迷するハイテク産業に対してはテクノロジー・バブルが再び弾ける、ドットコム・バブル2.0の到来といった見方が出てきている。
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