2022年10月30日16時00分 / 提供:マイナビニュース
前回はKB5019509プレビューによる変更点をご報告したところ、Microsoftは米国時間2022年10月25月に11月提供予定の更新プログラムとしては2本目のプレビューとなるKB5018496の提供を開始した。
Microsoftの意図は読めないのだが、いち早く11月の月例更新プログラムを適用して新機能を試してみたいユーザーには興味深い存在だろう。ただし、当初は多くの機能を一部のユーザーに限定公開して、その後の数カ月で広く展開するいつものパターン。筆者もKB5018496プレビューを適用したが、リリースノートにあった大半の改善点を確認できなかった。まずは今回の変更点をかいつまんで紹介しよう。
OSビルドは22621.755に更新。
タスクバーから呼び出す検索の視覚効果を強化し、検索対象を発見しやすくする。
Microsoftアカウント使用時のバックアップ体験向上。
「設定」の(おそらく)アカウントページにOneDriveサブスクリプション情報を追加。
タスクバーのコンテキストメニューからタスクマネージャーを起動。
タブ付きエクスプローラーほどの有益性はないものの、ビルドが進むにつれて使い勝手や安定性が高まっている。
あと今週のトピックといえば、Windows Dev Kit 2023(Windows開発キット2023)の発売だろう。開発者向けイベントのBuild 2022で「Project Volterra」として発表したARM64デバイスだ。公式ブログによれば、日本を含む8カ国で提供する。筆者もリリース直後にMicrosoft Storeにアクセスしたが、そのときはすでに売り切れていた。
それもそのはず、メモリーは32GB、ローカルストレージは512GB NVMeを搭載。Microsoft TeamsやMicrosoft 365 Apps、Microsoft Edge Microsoft Defender for Endpointに加えて、Adobe PhotoshopやAdobe Lightroom、Zoomなどのサードパーティー製アプリもインストール可能。先の公式ブログでは触れていないが、PowerToysやVisual Studio Codeも使える。これで10万円を切る(米国価格は599.99ドル)のだから、ハイパワーなGPUが必要なPCゲームをプレイしないユーザーにとっては、魅力的なPCに映るのではないだろうか。万人向けではないものの、ノートPCではなくデスクトップ型でサブPCを探しているユーザーは、詳細を確認してみてはいかがだろうか。
著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら