2022年10月27日16時00分 / 提供:マイナビニュース
ライアットゲームズは「GAMES,FANS,RIOT,AS ONE」をコンセプトに、2カ月間に渡る大規模ファンイベント「Riot Games ONE」を開催すると発表しました。
「Riot Games ONE」では、11月初旬から12月22日までオンラインイベントを、12月23日、24日には横浜アリーナでのオフラインイベントを開催。メインのゲームタイトルは『VALORANT』で、ファンやコミュニティ、パートナーと一緒になって作り上げ、一緒に楽しめるイベントプログラムを用意します。
オンラインイベントでは、「Twitch Rivals:VALORANT Showdown Japan」や「第4回 Crazy Raccoon Cup VALORANT powered by Riot Games ONE」をはじめとする数々の大会が開催される予定です。どちらも単体の配信、イベントとして人気のあるコンテンツであり、「Riot Games ONE」としてどのような展開がなされるかに期待が持てます。
オフラインイベントは、「RAGE」の協力のもと、12月23日、24日に横浜アリーナで開催。「RAGE VALORANT」と同様に、DAY1はストリーマー中心のイベントで、DAY2はプロチーム、プロ選手が中心のイベントです。
ストリーマーで構成された4チームが事前に開催されるオンライン大会にて対決し、勝ち上がった2チームが対決する「Riot Games ONE × Crazy Raccoon Cup Special」をDAY1に行います。
さらにライアットゲームズのもうひとつの人気タイトルである『League of Legends』の試合として「Riot Games ONE × The k4sen」も予定されています。
そのほか、ストリーマーの中でもプレイスキルが高いストリーマー5名を集結させ、プロ選手5名による即席チームと対戦する「THE DEFIERS」も用意。ストリーマー5人がオフラインイベントに向けて練習する様子なども配信される予定です。
ライアットゲームズは、『League of Legends』の世界大会Worldsでもオフィシャルテーマソングをリリースしていましたが、今回の「Riot Games ONE」でもオフィシャルテーマソングを用意。Reolさん描き下ろしの楽曲「SCORPION」を10月28日よりリリースします。そしてDAY1には、Reolさんによるライブも行われる予定です。
DAY2には、世界レベルのプレイヤーを擁する国内外のプロチームが招聘され、エキシビションマッチが催されます。参加チームは未発表ですが、国内外という単語に期待感があふれます。配信でしか観たことがない海外の強豪チームが来日し、対戦する可能性があるわけです。VCTを追いかけている人にとってはまたとないチャンスでしょう。
チケットは両日ともにS指定席が9,800円、A指定席が7,800円、B指定席が5,800円。11月10日20時より先着先行受付開始です。それぞれの指定席の割り振りなどは後日発表されますが、各日約1万人来場予定とのこと。来場者向けにVALORANTのゲーム内で使用できる限定特典や、抽選でもらえるイベントオリジナルグッズの配布も予定しているそうです。
もちろん、YouTubeとTwitchの公式チャンネルでもライブストリーミングで配信するので、横浜アリーナに来場できない人でも楽しめます。
○「Riot Games ONE」では、夏祭りのような盛り上がりを
イベントの発表会後に、RIOT GAMESの日本法人であるライアットゲームズのCEOである藤本恭史氏と『VALORANT』のブランドマネージャーを務める佐藤翔太氏に話を聞くことができました。
発表内容を聞いて、特に気になったのは、複数のイベントがいくつも開催されることについてでした。2カ月間の長丁場でオンライン・オフラインイベントを行ううえ、既存のメジャーイベントを招聘していることから「Riot Games ONE」としての統一性がはかれるかが懸念されます。
これに対して藤本恭史氏は「我々のオウンドメディアで積極的に情報発信を行っていきます。コミュニケーションやプロモーションでどこまで1つのお祭り感、固まり感が出せるかがこれからのチャレンジ。テレビの企画で放送される1日中統一した企画でも、一つひとつを見ると、独立した番組です。それと近いものがあるでしょう。また、毎週木曜日には『Riot Games ONE』1週間の振り返りや、今後の予定を発信するチャンネルも用意しようと思っています」と回答しました。
実際、イベントの発表会で藤本氏は、「Riot Games ONE」を夏祭りのようなものと喩えていました。盆踊りがあり、さまざま夜店があり、神社で能などがあり、それぞれがバラバラの座組や運営ながら、夏祭りという大きな枠で成り立っているのと同じ。いくつものイベントが「Riot Games ONE」の枠の中で行われているイメージということです。
また、オフラインのお祭りとなると、『League of Legends』の10周年イベントや『アーケイン』の発表時のような体験型イベントを想像する人も多かったことから、横浜アリーナでもそういった展示があるのか聞くと、佐藤翔太氏から次のような回答が返ってきました。
「オフラインでには、体験型のイベントや視聴型のイベントなどさまざまな形があると思います。ですが今回は視聴型に注力。体験型の何かを設置するのはおもしろそうだとは思いますが、会場の制限などもあり、今回は視聴型に特化しました。とはいえ、海外のプロチームからはファンミーティングをやりたいという話も出ていますので、会場で何かしらの体験ができる可能性はあります。まだ、検討中ですね」(佐藤翔太氏)
「RAGE VALORANT」でも会場内にプロチームのブースがあり、物販やファンミーティングが行われていました。横浜アリーナのロビーでどれだけのブースを展開できるかはわかりませんが、少なくともこれに近いものが実施される可能性はありそうです。
「規模的にもライアットゲームズジャパンとして過去で一番力を入れたイベントとなっています。長期間にわたって行われますし、日本が主導権を握って開催すること自体、初めてなので、いろいろチャレンジングなイベントだと思います。参加してくださった人たちが、本当に参加してよかったと思えるものにしていきますので、ご期待ください」(藤本恭史氏)
イベントが成功すれば、年末の恒例行事になる可能性は十分にあると思われます。『VALORANT』やライアットゲームズのファンであれば、この2カ月間を盛り上げて「Riot Games ONE」の存在意義を高めたいところです。
著者 : 岡安学 おかやすまなぶ eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas この著者の記事一覧はこちら