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近未来テクノロジー見聞録 第225回 Solafuneが岡山市と連携し衛星データなどでゴミを検出する事業をスタート

2022年10月31日08時03分 / 提供:マイナビニュース

2022年10月17日、Solafuneは岡山市と連携し、衛星データや航空写真を使って、水域にあるゴミを検出する事業の実証を開始した、というプレスリリースを発表した。では、なぜSolafuneはゴミ検出に関する事業を開始したのだろうか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。

衛星データを使ったゴミ検出事業をスタート

Solafuneは、宇宙ビジネス市場において著名な企業で、沖縄を拠点に活動している。彼らは、衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」を運営。このプラットフォームに登録した世界中の開発者が衛星データや地理空間データにアクセスし、衛星データのさまざまな解析技術の開発や提供を行っている。2022年8月18日には、15~25cmの解像度を持つ衛星画像や航空写真を用いて車両を検出するAI技術の開発コンテストを開催したりと、活動が非常に活発だ。

では今回、なぜSolafuneは、岡山市とゴミの検出に関する事業をスタートさせたのだろうか。まず行政である岡山市の視点からみると、その狙いの1つとしてゴミ問題の解決がある。特に、水域である水路や河川に流れ込んだり溜まったりしているゴミは、生活の重要な資源である水を汚染する。そのため、汚染状況を把握することとその処理は、解決すべき重要な課題の1つなのだ。

そこで、Solafuneは強みを活かして、衛星データや航空写真に関するかさまざまな解析技術を活用することで、岡山市内全域のホットスポットを継続的にモニタリングし、市内全体をきれいに保つ仕組みを作っていくこととなったのだ。

いかがだったろうか。Solafuneと自治体である岡山市によるとても素晴らしい取り組みだ。この取り組みは、いずれさまざまな自治体へと水平展開されていくことだろう。そして、類似した分野へと応用されていくことだろう。興味がある方は、ぜひSolafuneのサービスに登録し、さまざまな解析技術を解析したり、その開発した技術を提供したりしてみてはいかがだろうか。

齊田興哉 さいだともや 2004年東北大学大学院工学研究科を修了、工学博士。同年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し、2機の人工衛星プロジェクトチームに配属。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。 現在は、コンサルティングと情報発信に注力。書籍に「宇宙ビジネス第三の波」、「図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」など。テレビ、新聞、Webサイト、セミナー・講演も多数。 この著者の記事一覧はこちら

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