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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第229回 もはや異種格闘技戦? 国技館名物つくねの缶詰

2022年10月28日13時06分 / 提供:マイナビニュース

缶詰博士の黒川氏によると、日本の缶詰業界ではコラボレーション商品が増えているそうです。その中には「思わず2度見してしまうほど面白い組み合わせ」もあるんだとか。

「この缶詰に至っては、何と相撲業界が絡んでいます。もはや異種格闘技戦ですよね!」

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○名物は焼鳥

僕ァ、知らなかった。東京の「両国国技館」の名物は焼鳥なんだそうだ。それも出来合いのものではなく、地下の工場でちゃんと焼いてる自家製だそうだ。

「のこった、のこった!」と力士がぶつかっている土俵の下で、職人が一心に焼鳥を焼いているというシュールさ。たまには香ばしい煙が土俵まで上がってくることもあるのだろう(いや、ないか)。

そんな国技館名物の焼鳥の「つくね」を再現したのが、「国分首都圏」が販売する「国技館焼鳥「鶏つくね」たれ味」であります。製造は焼鳥缶のパイオニア「ホテイフーズ」の子会社の「気仙沼ほてい」さんだ。

○タレが入っていない

フタを開けると、愛らしく成形されたつくねが5つ収まっていた。注目すべき点は、中にタレが入っていないこと。おかげでつくねがふやけておらず、焦げ目のついた表面が脂できらきらと輝いている。

この缶詰は、国技館で焼鳥を製造販売している「国技館サービス」の監修を受け、「日本相撲協会」の公認を受けているという。角界からの挑戦に缶界が挑んだというこの構図は、まさに異種格闘技戦であります。

○表面はごつごつ

つくねを1粒取り出してみると、表面がかなりごつごつしているのが分かる。ということは、肉は粗挽きで、歯触りが楽しめるタイプのつくねなのだと推測できる。滑らか食感のつくねも悪くないけど、粗挽きのほうが肉をかんでいる実感が得られて嬉しい。

さて、これをそのまま食べちゃうのは芸がない。焼鳥は串に刺さっているのが本来のお姿なのだから、そのように仕立ててからいただくことにする。

○小粒なのに食べ応え十分

かくのごとし。こうして竹串に刺すと、缶に収まっていた時よりもボリュームがあるように見えるから不思議だ。脇に七味唐辛子を添えて、ついでに燗をした熱い清酒も添えて、いただきます。

うん、味は甘じょっぱくて、しょっぱさよりも甘めに寄せてある。むっちりとして弾力があり、ややねっとり感もある。粗挽きによる肉塊感があるから、小粒なのに食べ応え十分だ。レトルトっぽい匂いもなく、かなりウマい。

最初は「5粒入りで350円は高いかな……」と思ったけど、食べたい時にいつでも食べられるし、常温でもおいしい味付けになっていることを思えば、価格分の価値は確かにありますぞ。

缶詰情報
国分首都圏/国技館焼鳥 鶏つくね 45g 350円
各種ネットショップ等で入手可

缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら

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