2022年10月21日16時50分 / 提供:マイナビニュース
Windows 11では、標準アプリケーションのメモ帳がUWP版に切り替わった。このメモ帳、一見、Windows 10までのものと同じようだが、かなり違う。なお、従来のWin32版(デスクトップアプリ)のNotepad.exeも、C:\Windows\System32にそのまま残っている。ただし、UWP版メモ帳のアプリ実行エイリアスが有効になっているため、「設定 ⇒ アプリ ⇒ アプリの詳細設定 ⇒ アプリ実行エイリアス」(Windows 11 Ver.21H2では、アプリ ⇒ アプリと機能)で無効にしないと、エクスプローラーなどからは起動できない。アプリ実行エイリアスを無効にしても、スタートメニューに登録してあるアイコンからはUWP版メモ帳が起動するが、コマンドラインからのnotepad.exeの起動やエクスプローラーからのアイコンクリックではWin32版メモ帳が起動する。
一見してわかる違いとして、絵文字がカラーで表示される(Win32版ではモノクロ表示だった)。そのほか、Windows Terminal付属のCascadiaフォントの合字なども正しく表示できる。これは、文字レンダリングの方法が変わったからだ。従来のGDIを使ったUniscribe RichTextコントロールでは、絵文字をカラーで表示できなかった。Uniscribeは、Windows 2000で開発されたユニコードのテキストレンダリング機能で、その代替機能としてDirectWriteが開発された。メモ帳は、書式のないテキストの表示しかできないが、Office2013に採用された“D2D/DirectWrite RichEdit ウィンドウ コントロール”が使われている。
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