2022年10月21日06時00分 / 提供:マイナビニュース
リモートワーク時に煩わしいのが各種通知である。それはメールなり、IMのメッセージなり形はかえども、目にすると直前の業務から意識が途切れてしまう。ちょうど本稿執筆時もスマートフォンで受信したIMの通知がApple Watchに届き、筆が止まってしまった。
Windows 10から「集中モード」として搭載していた機能は、Windows 11 バージョン22H2で若干の強化を施している。既存の抑止機能を再整理したフォーカスセッションは、応答不可モード(従来の集中モード)が有効になり、タスクバーアプリのバッジや点滅が無効になる。
類似する機能が分割して分かりにくいものの、応答不可モードは“自動で有効化できる応答ブロック機能”、フォーカスセッションは“数十分や数時間と任意の集中時間を設ける機能”と捉えるとよい。
ただ、フォーカスセッションは万能ではない。通知の有無はアプリ側の制御に任されているからだ。通知領域に待機するタイプのアプリが発する通知に対しては無力である。
また、先に示した図のように起動方法が煩雑だ。「クロック」を起動すればワンステップで済むものの、これこそクイック設定から呼び出す機能だろう。フォーカスセッションは“帯に短したすきに長し”との印象だ。有用であることに間違いはないので、今後の改善を期待したい。
著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら