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MX MECHANICAL MINI for Macレビュー - 完成度の高さとMacへの馴染みやすさが両立!

2022年10月20日06時00分 / 提供:マイナビニュース

皆さんこんにちは! ライター/作詞家の工藤寛顕です。

突然ですが、皆さんは文字入力に使うキーボードにこだわりはありますか? ハイエンドなメカニカルキーボードを愛用している人や、操作感にこだわったゲーミングモデルを使用しているPCゲーマー、もしくは強いこだわりは無くとも「ノートPCのようにキートップが薄い機種が好き」や「事務作業が多いのでテンキーレスは使いづらい」など、人によって様々なポイントがあるのではないでしょうか。

かくいう私もライティングや作詞を生業としているわけですから、文字入力は仕事の要。最も大事な商売道具であるキーボードはそれなりにこだわっているつもりです。しかし、そこには長年の悩みがありました。
Mac用のハイエンドキーボードが少ない!

それは「Mac用のハイエンドキーボードが少ない」ということ! MacとWindowsでは修飾キーの種類や配置などが異なるため、それぞれに最適化されたレイアウトの製品が用意されています……が、これがもう、とにかくMac用の製品が少ない!

近年ではiPadの普及によりMac向け(というかiOS向け)のBluetoothキーボードなどはチラホラ登場しているものの、ハイエンドモデルとなると依然として選択肢が限られている状況に変わりはありません。日本市場向けとなるとなおさら……。

そんな中、マウスやキーボードでトップクラスのシェア率を誇るロジクールにより発表されたのが「for Mac」という製品群。

「Everything Apple」のキャッチコピーのもと、Apple製品に向けたマウスやキーボード製品を展開しており、ついに登場したのがメカニカルキーボード「MX MECHANICAL MINI for Mac」、そしてフラッグシップマウスのMac向けモデル「MX Master 3S for Mac」なのです!

同社のフラッグシップモデルに待望のMac向けモデルが登場することとなり、お使いのMacの使用環境をロジクールのハイエンドでズラリと揃えることが可能となったわけです。今回はそんなMXシリーズのMac向け新製品を一足先にお借りして、その使い勝手を細かくチェックしていきます!

関連記事:ロジクール、Macに最適化したメカニカルキーボードと高性能マウス
そもそもMX MECHANICAL MINI for Macとは?

まずはレビューに先あたって、製品の簡単な紹介から。「MX MECHANICAL MINI for Mac」は、タイピング感触に優れたメカニカルスイッチを採用するワイヤレスキーボード。

薄型メカニカルスイッチの採用によりキートップが低く、指を滑らせるようなスムースなタイピングが可能。テンキー付きの「MX MECHANICAL」というフルサイズモデルもWindows向けにはあるのですが、「MINI」モデルはテンキーレスなだけでなく、ナビゲーションキーも縦1列に収められているため、非常にスリムなサイズ感にまとまっています。コンパクトキーボードの代表格であるHHKBと比べても遜色ないサイズ感ですね。

ボタンひとつで最大3台までの接続先を切り替えられるEasy-Switch機能により、幅広い環境に対応する利便性の高さもロジクール製品らしいポイントといえます。

MX Master 3S for Macは高機能な静音マウス

また高性能マウス「MX Master 3S for Mac」は、前モデルにあたる「MX Master 3」の仕様を基本的に踏襲しつつ、左右クリック音が90%減少していたり、トラッキング精度が8,000dpiに上がっているなど、着実に基本性能を高めてきた正当後継機種といった印象。

7ボタンによる操作の幅広さやガラス面でも使える扱いやすさ、デバイス間をシームレスに切り替えられる「Flow」機能など、ロジクールならではの高いスペックと利便性を感じられます。

マウスはキーボードと比べてもOS間の不自由はあまり感じませんが、最適化された製品が増えるというのはやはり嬉しいものです。ちなみにこちらもEasy-Switch機能により、3台までの接続先をすぐに切り替えることができます。

カラーバリエーションは両機種ともに「ペールグレー」と「スペースグレー」が用意されており、どちらもMacのデザインにマッチします。

サラリとした質感や金属パーツなど、Apple製品のマテリアル感と並べても違和感がない高級感のある仕上がり。白を基調としたペールグレーのデザインはApple純正のアクセサリとも相性抜群ですし、スペースグレーはApple製品のスペースグレイのカラーと合わせるのにもオススメ。デスク上の統一感を大切にする方にもピッタリです。
キーボードは小型のサイズ感に改めて驚き

それでは実際に使っていきましょう。「MX MECHANICAL MINI for Mac」はファンクションキーのF1~F3がそれぞれ接続先を切り替えるためにEasy-Switchボタンに割り当てられており、各キーを長押しすることですぐにペアリングが開始されます。

実際にMacの前に置いてみると、そのコンパクトなサイズ感に改めて驚かされます! 本体自体も取り扱いやすく軽量で、7インチタブレットのように片手で持つこともできちゃうような大きさ。スペースの限られたデスク上において、入力しやすいレイアウトに配置しやすい自由度の高さも魅力的です。

それでいてキーピッチは19mmとスタンダードなサイズで、入力のしやすさは抜群。スイッチには同社のGシリーズ(ゲーミングモデル)にも使われている茶軸の薄型タクタイルスイッチを採用としており、クリック感は控えめでスコスコと押下される素直めな感触でした。キーストロークも3.2mmと見た目ほど浅くなく、精密でレスポンシブなしっかりとしたタイプ感があります。

薄型スイッチの採用によりキートップの背が低く、MacBookやMagic Keyboardなどのキーストロークが浅めの製品を使っている方も違和感なく移行できそうですし、逆に普段から一般的なメカニカルキーボードのようにキーストロークが深い製品を使っている方でも馴染みやすい、絶妙な中間のバランスに落とし込まれていると感じました。

使い始めてすぐに感じるのは、やはりMac専用配列ゆえの親和性の高さ! 特別な設定をすることなく、使い慣れた配列でショートカットキーなどを扱うことができるのは非常に安心感があります。

また、returnキーが横に長いこともあってか、タイピング中に誤って入力してしまうことはありませんでした。returnキー右にある縦列ナビゲーションキー群は、人によっては指を伸ばして誤タイプしてしまう方もいるかもしれません……が、個人的にはこのサイズにナビゲーションキーをなんとか詰め込んだユニークさが好みなのと、矢印キーが右Shiftの右側に来ているのが使いやすくていいと感じました。

ナビゲーションキーの使用頻度自体があまり高くないので、ここはPC向けユーティリティ「Logi Options+」で好みの機能にカスタマイズしちゃうのもアリかなと思います。

惜しむらくはUS配列しか製品ラインナップが用意されてないことでしょうか。コーディングなどで日本語入力を重視しない方であれば問題ないかと思いますが、JIS配列に慣れていると少々気になる場面も(もっとも、これはキー配列全般の問題ですが)。優れたクオリティのキーボードであるだけに、どうしてもバリエーションとしてJIS配列のモデルも期待してしまいますね。

ただ逆に言うと、国内ではMX MECHANICAL MINIの通常版にUS配列がラインナップされていなかったため、US配列ユーザーとしてはまさしく待望の製品ともいえそうです。

また、私はこれまで多機能なキーボードにはあまり触れてこなかったのですが、Easy-Switch機能の切り替えの素早さには驚かされました。ファンクションキーを押して接続先を切り替えた瞬間、すぐに入力を開始することができます。

Macでの作業中にiPhoneにメッセージが届いたら同じキーボードでそのまま返信したり、iPadで作成していた文書の仕上げをそのままMacで行ったり……と、様々な環境と接続して活用する方でもストレスフリーに扱えるであろう設計は非常に好感触でした。

マウスは細やかなカーソル制御がよかった

続いて「MX Master 3S for Mac」を接続。こちらはハードウェア的には通常モデルと同一ながら、Apple製品との接続安定性が最適化されているとのこと。

触れる部分の質感はサラリとしたラバーのような素材で、吸い付くように手に馴染みます。前モデル(MX Master 3)からクリック音を90%減少させているというだけあって、全体的に非常に静音な設計。左右ボタンは指先でクリックを感じられつつも音がかなり控えめで、自宅だけでなくカフェスペースなどの作業音が気になるような場所でも安心して使えそうです。

スチール製のMagSpeedホイールは非常に精密なガタつきのない造りで、回転も極めてスムーズ。モードシフトボタンにより抵抗の無い回転とクリック感のある回転を切り替えられることも可能です。

サムホイール(親指のホイール)は適度に重みがあって、撫ぜるように回すとヌルリと動きます。左右スクロールやズーム、ペイントソフトのサイズ調整といったようなシビアな操作にもピタリと合わせやすい操作感です。

サイドボタンはやや触れやすい位置にあるものの、その下のジェスチャーボタン付近に指を置くようにして扱えるため、カーソル操作時にうっかり掴んでボタンを押してしまう、ということも少ないかもしれません。

ちなみにサイドボタンも左右ボタンほどではありませんが、クリック音は小さめです。押しながら動かすジェスチャーボタンは、押した感触がややわかりにくいかな? と思ったものの、少し使っていればすぐにコツを掴むことができました。

ジェスチャーは上下左右にそれぞれ個別の機能を設定することができるため、各々の作業環境向けにカスタマイズしてみるのもいいでしょう。

8,000dpiによる細やかなカーソルコントロールは狙ったところにピタリと動かしやすく、高解像度な画面で表示領域を広くしている、という場合でも快適に扱えます。近年ではWQHDや4Kのディスプレイを選ぶ方も多いでしょうから、そうした環境に合わせてアクセサリもスペックを高めていきたいところです。

また、こちらもEasy-Switch機能が素早く反応するため、iMacやMac miniからMacBookに移行したり、iPadでも操作を続けられたりと、マウスのスペースを都度置き換えなくとも運用できるのは非常にありがたいと感じました。

挿すだけで使えるUSBドングルタイプのワイヤレス製品も確かに便利ですが、切り替える対象がいくつかに固定されているのであれば、事前に登録して切り替えるだけでよいという快適さを知ってしまうと、もう戻れないかもしれません……。

以上、MXシリーズのMac向けモデル「MX MECHANICAL MINI for Mac」と「MX Master 3S for Mac」のご紹介でした。

ロジクールのフラッグシップにふさわしい完成度の高さと、Mac向けに最適化された馴染みやすさの両立。これからMacを導入するという方にも、自身のMac環境に新しい風を吹かせてみたいという方にも、幅広くオススメしたい新たな選択肢をぜひ一度体感してみてください!

工藤寛顕 くどうひろあき ライター、作詞家。アイドルゲームの楽曲をより良い音で聴くためにポータブルオーディオに傾倒し、そのままオーディオ専門店のスタッフとなった経歴を持つ。現在は独立し、ポータブルオーディオを中心としたライティングや、生放送番組のMCなど、経験を活かした幅広い分野で活動する。 この著者の記事一覧はこちら

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