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『ウルトラマンデッカー』小柳友、急展開も「アガムスの行動の理由が僕の中ではしっくり来ている」

2022年10月15日10時00分 / 提供:マイナビニュース

●非常にドラマチックなキャラクター
テレビ東京系で好評放送中のウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンデッカー』は、前作『ウルトラマントリガー』の世界観を受け継ぎ、新たな光の巨人・ウルトラマンデッカーが謎の宇宙浮遊物体スフィアから人々の平和と未来を守る物語が描かれている。物語の主人公は、地球平和同盟TPUのエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の隊員アスミ カナタ(演:松本大輝)。カナタはウルトラDフラッシャーにウルトラディメンションカードを装填し、ウルトラマンデッカーに変身する。

人類の脅威となる侵略者・怪獣に対抗するメカニックの開発を担当しているのが、TPU技術部に所属する科学者アサカゲ ユウイチロウである。TPU最高技術の結晶といえるロボット兵器「電脳魔人テラフェイザー」はウルトラマンデッカーと共に地球の守りとして活躍するが、アサカゲはテラフェイザーを使って「別の目的」を果たそうと考えていた。

第14話で明かされるアサカゲの正体、それは時空を超えてやってきたバズド星人アガムスだった。果たしてアガムスは、地球で何を行おうとしているのだろうか。ここでは『デッカー』の物語のキーパーソンというべきアサカゲ/アガムスを演じる小柳友にインタビューを行い、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年)以来12年ぶりとなるウルトラマンシリーズ出演に込めた思いや、アサカゲ/アガムスを演じるにあたっての心がまえ、そして人の生き方を変えるほどの影響力を備えた「ウルトラマン」の持つパワーについて語ってもらった。

――当初のアサカゲ博士はGUTS-SELECTメンバーを後方から支える穏やかな科学者、という印象でしたが、実は時空を超えてやってきた宇宙人だったという意外な正体が中盤から明かされます。出演オファーがあったときから、このことは聞かされていたのですか。

そうです。番組開始のころの取材や製作発表ではずっと隠していましたが、オファーをいただいた時点で「ヴィラン(悪役)ですから」と聞いていました。最初のころの台本を読むと、あれ、普通の科学者役だなあって(笑)。初めに聞いていたヴィランと、穏やかな博士とのギャップが凄いな、と思っていたんです。エピソードが進むとともに、この人(アサカゲ)にはこんな生い立ちがあって、最終的にこうなるんだなと理解していきました。

――かつて『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』でウルトラマンゼロに変身するランを演じられた小柳さんとしては、いわゆるヴィラン役になることについてどう思われましたか。

役者として、悪役は面白いですし、やりがいがあります。以前ウルトラマンを演じた俳優が、ウルトラマンシリーズで「悪」を演じるのも、わりと珍しいのではないかと思っています。アサカゲの正体について、脚本を読んでいくと一本筋が通っていて、これだからこうなるよねと納得できる内容でした。テレビを観ているみなさんにとっては「急展開」になるのですが、僕としてはいよいよか、という心がまえがありました。アガムスの行動についての理由が、僕の中ではしっくり来ています。非常にドラマチックなキャラクターなんです。

――いま身に着けられているバズド星人の衣装の着心地はいかがですか。

体にフィットしてとてもカッコいい、素敵な衣装だと思いました。撮影では微妙に暑い時期と寒い時期の両方を経験しましたけれど、この服は暑さも寒さも防いでくれないという、外の空気とまったく合わない素材だったので参りました(笑)。

――アサカゲ博士はメカの開発を担当している設定で、小柳さんもオンライン製作発表のときにはGUTSファルコンとGUTSホークの玩具商品を使って「GUTSグリフォン」に変形・合体させていました。「玩具を合体させるのは苦手」とおっしゃっていましたが、実際にはどうだったのですか。

子どものころから、こういう合体玩具はだいたい壊してしまうタイプです(笑)。発表会見のときも事前に合体の段取りをひととおりやってみましたけれど、本番で一回、鳴ってはいけないような「パキッ」という音が鳴ったので、ちょっとビクビクしながら変形させていました。GUTSグリフォンがどんな形をしているか、直前まで知らなかったので心配でしたが、どうやら上手くできたようです。

――小柳さんの最初のウルトラマン体験はどの作品だったのですか?

僕が幼かったころは、ちょうどテレビでウルトラマンシリーズの新作が放送されていなくて、どちらかといえば『ミュータントタートルズ』や『トランスフォーマービーストウォーズ』といったアメコミ作品が好きで、フィギュアもたくさん集めていました。ウルトラマンの思い出といえば『ウルトラマンUSA』(日本では1989 年公開/アニメ作品)のビデオが家にあったので、それをよく観ていたことを思い出します。

――『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』のラン役に決まったときのお気持ちはいかがでしたか。

それはもう、オーディションで何百人もの中から選んでいただいたので、とても光栄でしたし、嬉しかったです。面接の段階で、アベユーイチ監督となんとなく雑談みたいな感じになり、いいのかなと思っていたら、監督が満足そうなお顔をされていたんです。その時点で僕に決めてくださっていたと、後になって知りました。ランは意識を失っていて、ウルトラマンゼロが体を借りている設定でしたから、撮影前は僕なりに「ウルトラマンをどう演じるのか」について真剣に考えていました。

前作の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』(2009年)を観てウルトラマンゼロのキャラクターを研究したり、ゼロの声を演じられた宮野真守さんの口調を真似してみたり、いろいろやることでゼロを自分の体に慣れさせていった感じです。劇中、ラン=ゼロが涙を流すシーンがあって、どう演じればいいか父(ブラザートム)に相談したことがありました。そうしたら父は「宇宙人の涙ってどこから出るんだろう。地球人じゃないから、目とは違う場所から出るかもしれないな」って言ったんです。「この人はすごいことを言うなあ」と驚くばかりでしたが、宇宙人を演じるのならそれくらい幅広い考え方でもいいんじゃないかって、アイデアをくれたんでしょうね。俳優デビューしてまだ何年も経っていないころで、父と一緒に取材を受けたりしました。今もなお、思い出深い作品です。

●『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』の思い出

――エメラナ姫役の土屋太鳳さん、ランの弟・ナオ役の濱田龍臣さんと共演されたときの印象を聞かせてください。

太鳳ちゃんはあのころからすでに、台本を読み込んで自分の役をどう演じるかをしっかりと考えていました。アベ監督に対して「自分はこう思うので、こう演じたい」とディスカッションが出来る人でしたから、この人はぜったい素敵な女優さんになるなという雰囲気がありました。

龍臣くんとは昨年、久々に再会できたんです。当時は9歳だったのかな。今ではすっかり成長し、立派な青年になっていて驚くと同時に感動しました。5年前、龍臣くんが『ウルトラマンジード』(2017年)の主演(朝倉リク役)に決まったというニュースを見たとき、涙が出るほどうれしかったです。映画を撮影していたころ、ロケバスの中で「ウルトラマンになりたいです」と話していたのを知っていますから。ああ、夢を叶えたんだなあ、よかったな……と思ったんです。

――ウルトラマンゼロへの変身シーンを撮影して、どんな思いを抱きましたか。

ウルトラゼロアイを目にあてて変身したんですけれど、両目に対して上がりすぎず、下がりすぎず、位置を定めるのが大変だったことを覚えています。しっかり目のところに合わせなければならない、集中力が必要だなって思いました。撮影のときは苦労ばかりでしたから、自分が「ウルトラマンに変身した!」と実感したのは完成映像を観たときです。「おおっ、俺変身したぞ!」と素直に感激しました(笑)。

――現在、お仕事の現場で「12年前、ウルトラマンゼロ/ランを観ていました」と声をかけられたりすることはありますか。

今回の『ウルトラマンデッカー』の現場で言われることが多かったですね。あるとき僕のところにきて「ゼロ THE MOVIEを観たのがきっかけで円谷プロに入りたいと思いました」と言ってくれた男性のアシスタントプロデューサーがいたんです。うわあ、ウルトラマンの影響力ってすごい。人の人生を決めているんだなと、その瞬間思いました。12年前から現在までずっと第一線で活躍されているスタッフの方もいらっしゃいますし、僕もこれまでの役者人生で培ってきたこと、経験してきたことをつぎこんで、全力で取り組まないといけないぞと、改めて決意しました。

――『ウルトラマンデッカー』出演にあたって、過去のウルトラマンシリーズをご覧になりましたか。

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年)は『デッカー』と作品世界がつながってますし、楽しく拝見しました。もともと以前から、ゼロが出ている作品はぜんぶチェックしていたんです。『ウルトラマンジード』や『ウルトラマンZ』(2020年)、映画『ウルトラマンサーガ』(2012年)も観ています。

――カナタ隊員を演じる松本大輝さんの印象を、ウルトラマンの先輩としてお話してください。

最初に会ったとき、「なんだこの輝きは?」と驚いたくらい、さわやかな青年という印象でした。目がキラキラしていて、芝居に対してもまっすぐに自分を表現しようとしている。本人もカナタに通じるところがあるんでしょう。伸び伸びと演技をしていて、好感が持てました。後半では僕の演じるアガムスに、カナタがどう関わっていくかがポイントなのですが、大輝はまるでスポンジが水を吸収するかのように、僕の芝居を受けてどんどん動きが変わっていく。この作品に出演したことにより、着実に大人へと成長していってるわけです。すごいなあって感心しています。

――ますます盛り上がる『ウルトラマンデッカー』後半戦に向け、小柳さんからひとことメッセージをお願いします。

いつも『ウルトラマンデッカー』を応援してくださり、ありがとうございます。アサカゲがアガムスの正体を明かし、テラフェイザーにも異変が起こります。ぜひ最後のエピソードまでご覧いただいて『デッカー』の物語をお楽しみください。最後まで観ていただけるとわかるかと思いますが、アガムスには彼なりの「正義」が芯にあって行動しています。全話をご覧になった上で、改めてアガムスの目線で観返してみると、どのような印象になるでしょうか。そんな新しい観方ができる作品に仕上がっています。これからも、熱い応援をお願いします!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京

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