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火災で焼け落ちた小倉昭和館、館主落胆「愛された映画館を守れず、申し訳ない」

2022年10月16日06時00分 / 提供:マイナビニュース

日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’22』(毎週日曜24:55~)では、火災で焼け落ちた北九州・小倉昭和館を追った『映画館は焼けても…北九州 親子でつなぐ銀幕』(福岡放送制作)を、きょう16日に放送する。

「うちはもうだめ。焼け落ちた」…炎に包まれた建物の前でぼう然と立ち尽くす、樋口智巳さん(62)。館主として守り続けてきた老舗映画館「小倉昭和館」が火災で焼け落ちたのだ。

8月10日、北九州市の台所「旦過市場」を襲った大規模火災。古い木造の建物が密集していたことから、一気に火は燃え広がった。鎮火までおよそ22時間かかり、45店舗が焼けた。旦過市場は4カ月前にも火災が発生。がれきの撤去がまもなく終わり、復興に向けて歩みだそうとした矢先に再び大火に襲われた。

1度目の火災では被災を免れた小倉昭和館だったが、歴史ある建物ががれきへと変わった。「ファンに愛された映画館を守れず、申し訳ない」と落胆する樋口さん…。

小倉昭和館は戦前の1939年、樋口さんの祖父が芝居小屋として創業。2代目の父から3代目の館主を引き継いだのが、樋口さんだ。多くのスクリーンを持つシネマコンプレックスが主流の時代に、北九州市で唯一のフィルム上映を続け、映画ファンも魅了してきた。映画を見るだけではなく、上映作品の出演者や監督を招いてのトークショーを開くなど、文化の発信地として欠かせない場所になっていた。

3年前には息子の直樹さんが4代目として跡を継ぐために修業を始めていた。親子二人三脚でコロナ禍の苦境も乗り越え、これからという時にすべてを失ってしまった。「ここで終わりにならないよう願っている」と話す樋口さんだが、再開の見通しは立っていない。

「もう1回映画を上映したい」と話す直樹さんだが、元々経営は苦しく、再建費用を捻出するのは難しい現実がある。83年続いた老舗映画館の明かりが再び灯される日は訪れるのか…。リリー・フランキーがナレーションを担当する。

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