2022年10月17日09時00分 / 提供:マイナビニュース
レボは10月12日、「中小企業の補助金申請・利用状況」に関する実態調査の結果を発表した。同調査は7月25日~26日、補助金の申請経験がある従業員数300人以下の中小企業経営者1,008人を対象に、インターネットで実施した。
自身が経営する企業では、何らかの補助金の申請や利用をしたか尋ねたところ、59.5%が「利用した(している)」、33.1%が「申請や利用をしたことはない」と答えた。「申請中」は5.0%、「申請したが不採択」は2.4%だった。
補助金を申請や利用した理由では、「収入減」(70.9%)が最も多く、「感染予防対策」(31.1%)、「事業の再生(引継ぎも含む)」(10.3%)、「原材料や電気代の値上げ」(9.8%)、「人手不足解消」(8.8%)と続いた。
どのような補助金を利用(申請)したか聞くと、最も多い回答は「経済産業省の補助金(ものづくり補助金、IT導入補助金などコロナ関連以外も含む)」(63.2%)だった。次いで「自治体独自の補助金(創業支援補助金など)」(34.9%)、「その他の補助金(大手企業、政府系金融機関、各種の財団など)」(22.7%)と続いている。
どのような手順(方法)で申請したか尋ねたところ、「全て自分一人で申請した」(37.5%)が最も多かった。「税理士など申請代行業者に依頼した」は32.7%、「友人知人などを頼り、分からない部分は教えてもらいながら申請した」が13.7%、「役所などの相談窓口で教えてもらって申請した」は11.8%だった。
補助金を利用(申請)した際、戸惑ったことや困ったこと、分からなかったことについて聞くと、最も多い回答は「申請の手順(方法)について」(49.0%)で、「補助金の採択基準について」(32.0%)、「補助金の種類について」(28.1%)、「申請先について」(19.9%)と続いている。
補助金制度は今に始まったことではなく、古くからさまざまな事業を支援する補助金制度がある。いつ頃から補助金を利用(申請)していたか尋ねると、68.2%が「ここ1年~2年前(コロナ禍になってから)」と答えた。今後も補助金を利用(申請)したいと思うか聞くと、9割が「とてもそう思う」(53.5%)、「ある程度そう思う」(35.3%)と答えた。
現在、利用(申請)している以外の補助金で、申請すれば採択される補助金はあると思うか尋ねると、「探せばいくらかあると思う」(48.4%)という回答が最も多かった。補助金申請の専門家である"中小企業診断士"の存在を知っているか尋ねると、52.0%が「知っている」と答えている。