2022年10月14日10時00分 / 提供:マイナビニュース
BS日テレでは、『クラシック・キャラバン2022 クラシック音楽が世界をつなぐ』を、16日(15:00~)に放送する。
コロナ禍で一度は消えかかった芸術活動、困難に立ち向かうべくクラシック音楽界が一丸となって取り組み昨年から始まった「クラシック・キャラバン」は、北海道から沖縄まで音楽で日本を縦断し、音楽の力で多くの人々に感動と勇気をもたらした。
今年の「クラシック・キャラバン2022」は、9月の愛知・静岡公演を皮切りに12月の岡山まで、全国13地域21公演を実施。総勢250人の演奏家たちが、それぞれの公演地でオリジナリティとバラエティ豊かなプログラムを展開している。
今回の番組では、9月29日に東京・サントリーホールで行われたガラ・コンサートを中心に、この日のために集結した日本のトップ・アーティストやフリーランスの音楽家たちの音楽に懸ける想いを演奏とインタビューで伝えていく。
プロジェクト・アンバサダーの女優・宮崎美子は、自らの体験を通して「音楽のチカラ」を感じた瞬間を語り、クラシック音楽への良き入り口となるよう、番組ナレーターも務めている。
披露されるプログラムは、日本が誇るトップ・アーティストによる協奏曲やオペラ・アリアのほか、ワーグナーのオペラ「ローエングリン」からのスペシャル抜粋によるファンファーレなど。24本の金管楽器とサントリーホールのパイプオルガンによる荘厳な響きは、この日だけの特別な楽曲となる。
■宮崎美子インタビューより
――音楽のチカラとは?
ペルーに取材に行ったときに、足が震えるぐらい何100メートルもの切り立った崖の上にコンドルが飛んできたんです。
ペルーにいるので、面白いなと思ってケーナを買ってちょうど「コンドルが飛んで行く」を練習していたのです。待っている間にのんきに吹いてたら、本当に崖の下からすっと目の前にコンドルが飛んできてくれたんです。
自然と一体になって、地球全体と自分たちをつないでくれるんじゃないかって、そう思うぐらいその時感動を覚えました。音楽があって良かったって思いました。
日本でも、その土地の民謡だったり音だったり、何かやっぱりそこで生まれたものってありますよね。
オーケストラの楽器も元々は何か自然のもので出来ていて、その中から洗練されて今の形になっていったんですよね。ですので、その音を聴いていると、どこかどなたの心にも絶対触れるところがあって、広がるものがあるんじゃないかなと、そんな風に思っています。
■ピアニスト・金子三勇士氏インタビューより
――音楽のチカラとは?
自分が奏でた音楽が人の心に届いたと実感する瞬間ですね。
現代は、新型コロナウイルスが流行し、戦争が起きたり自然災害が各地に被害をもたらしている時代ですが、こういうことは、実は作曲家たちが生きていた数100年前の世の中でもあったことなんですよね。そういう時代の中で、彼らは作品を残してきていますので、今の社会の人々にも通じるメッセージがあると僕は信じています。
それを音楽を通して届けられて、聴く人の心に響き、笑顔になられたり、涙をされたりする瞬間を見ることができた時、音楽をやっていて良かったと思いますし、音楽があって良かったなとも思います。もっと言いますと、自分が今まで生きてきて良かったなというふうにも思える瞬間ですね。
【放送曲目】予定 ※演奏曲は一部抜粋で放送
・バーンスタイン:歌劇「キャンディード」序曲
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ~第1楽章
・ハイドン:トランペット協奏曲 ~第1楽章
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ~第1楽章
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ~第1楽章
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」~“もう飛ぶまいぞ、この蝶々”
・ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~“女心の歌”
・サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」~“あなたの声に心は開く”
・ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」~“月に寄せる歌”
・ヴェルディ:歌劇「椿姫」~“乾杯の歌”「友よ、さあ飲み明かそう」
・ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~スペシャル抜粋
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