2022年10月07日19時46分 / 提供:マイナビニュース
バイデン米大統領がニューヨーク州ハドソンバレーの中心地であるポキプシーにあるIBMのスーパーコンピュータや量子コンピュータなどの開発・製造拠点を10月6日(米国時間)に視察したのに際し、IBMは今後10年間にわたってハドソンバレー地域全体で200億ドルを投資する計画を発表した。ハドソンバレーは、ニューヨーク州を流れるハドソン川沿いの地域、特に北の州都アルバニー市から南のニューヨーク市にかけての一帯を指しており、盛んな産業開発の代名詞となっている地域として知られている。
IBMにとってニューヨーク州は、1941年以降の伝統的な事務機器(ビジネスマシン)やコンピュータの研究開発および製造の本拠地であり、かつては半導体工場(2015年にGlobalFoundriesに譲渡後、一部はonsemiに転売された)も存在したが、今は半導体研究開発の拠点のみ残る状態である。中でもアルバニーには、世界初の2nmプロセスによるロジックデバイス開発に成功した半導体研究開発センターがあり、現在1nmロジックプロセスの開発が進められている。また、ポキプシーはメインフレームの拠点として知られるほか、近年では量子コンピューティングに関する拠点となっている。
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