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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第226回 カルディのハンバーグ缶詰は肉もソースも大変よろしかった件

2022年10月07日13時06分 / 提供:マイナビニュース

世界の食品がそろうカルディコーヒーファーム。今では自社で企画したオリジナル缶詰も人気で、缶詰博士の黒川氏も定期的に通いチェックしているとか。

「ただ、不満があります。カルディのオリジナル缶詰はいつも売り切れているから、なかなか買えないんです」

不満顔をしてみせた後で「でも!」と、ぱっと笑顔を見せた博士。「今回はこれが買えました。ハンバーグ缶詰です!」

→これまでのお話はこちら

○新たなマーケット?

この数年で、にわかに増えてきたのが「ハンバーグ缶詰」だ。この連載でも、木の屋石巻水産「イタリアンバーグ」(第221回)や、国分「グリーンバーガーソイパティ」(第197回)など3品を紹介している。

一部の噂では、缶詰業界に「ハンバーグ缶詰市場」という新たなマーケットができるとか、できないとか(どっちだ?))。僕の知る限り、現時点で6社から7商品が出ている。

そんな熱いハンバーグ缶詰に、とうとうカルディコーヒーファームも参戦してきた。その名も「トマトソースのハンバーグ」であります。といっても新商品ではなく、昨年すでに発売されていたらしい。売り切れが続いて、僕が買えなかっただけだ。

○ソースの存在感

いつものごとく、缶ごと湯せんで温めてから開缶!

ちなみに、開缶は"快感"と掛けております。連載226回目にして「なぜ今その説明?」と思われるかもしれないが、きっとご存じのない方もいらっしゃるはず。なのでご説明を申し上げた。

さて、このハンバーグ缶の第一の特徴は、品名にもあるトマトソースだ。赤く透き通った色合いが美しく、量もたっぷり入っているから、きっとトマトを大量に使ったのだろう。製造を担うのは「缶界の良心」とも呼ばれている(僕が呼んでるだけ)岩手缶詰であります。

○匂いがズルい

ハンバーグをフォークで持ち上げると、こんな具合。ハンバーグは缶の内径に近いサイズがあり、ちょっと持ち重りするくらいだ。

と、ここで思わぬ事態が発生した。ハンバーグを持ち上げたことで湯気が立ち昇り、ソースの匂いがどーんと発散したのだ。それが激しいガーリックの匂いなのであります。

ズルいですぞー、岩缶さん。こんなに香ばしい匂いを出されては、食べる前からよだれが出ちゃうじゃないか!

○玉ねぎのスライスは必須

かくのごとし。ハンバーグとソースが温かいうちに盛りつけ、ブロッコリーとカラーピーマンを焼いて彩りとした。こうしている間にも食欲をそそる匂いが攻めてきて、いてもたってもいられない。さっそくひと口、いただきます。

うん。やっぱりソースがズルい。トマトらしい酸味、甘味だけでも文句ないレベルなのに、加熱されたガーリックの香ばしさが加わって、ある意味凶暴であります。

肉は粗挽きで、もろもろ、むちむちした食感がある。豚肉、牛肉、鶏肉の合挽きなんだけど、どの肉の風味も突出しておらず、まさに合挽肉らしいウマさだ。

缶詰情報
カルディコーヒーファーム/トマトソースのハンバーグ 160g 419円
カルディの店舗やオンラインショップで販売中(しばしば売り切れ)

缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら

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