往診で治療のほか総合的な口腔ケアをして下さいます

毎週１回、往診用の様々な器具持参で、歯科衛生士さんと一緒に来られ、最新技術で車椅子の父の入れ歯を作り直して下さいました。 父は片マヒがあるので、本人には自覚症状なく少し当たっていて歯茎が腫れている、といったことも生じるため、細かいチェックと微調整が必要で、入れ歯が口内に馴染むまでにはけっこう時間がかかります。 なので、入れ歯が出来上がった後も、歯科衛生士さんによる毎週１回の往診があり、入れ歯状態の他、咀嚼（そしゃく）、飲み込み（嚥下）、呼吸、発声など、口腔ケアに関する総合的な視点でケアを続けて下さいます。 入れ歯作りで終わり・・・ではなく、生活の中で必要な呼吸・食事・会話などの基本的な訓練をして下さるのは、とてもありがたいことです。 入れ歯作りから数えると、すでに１年ほどお世話になっています。 虫歯治療の時には、院長先生が往診して下さいました。 毎回の口腔ケアでは、まず、肩やオイルでの頬・口周辺のマッサージ。 次に、「ぱ」「ん」「も」など一文字ずつ書かれたフラッシュカード。衛生士さんがハッキリとした発音で見本を示して下さり、続いて父が発音します。１０文字程度を２ラウンドくらいして下さいます。 それから、腕を挙げて深呼吸を数回。 最後に、お楽しみのストロー吹きボーリング。ヤクルトの空容器に工夫がされているものを、机上にボーリング状に並べ、少し遠くから細めのストローで吹いて倒すのです。簡単なようで、呼吸が整わないと、なかなか倒れないようです。 この衛生士さん、モデルさんみたいにステキな方なのです！でも、気取りも飾り気もなく、気さくで、面白くて、お喋りが楽しくて、頭が良くて、気配りが行き届いていて、さり気ない礼儀を心得ておられて、褒め上手で、見かけもお人柄も本当に素敵な方なのです。海外での学会発表もされています。 笑いは健康の源と聞きますが、父が楽しそうに笑ってから、口吹きボーリングをすると、やっぱりコトコトコトンッ！と、沢山のヤクルトピンが倒れます。それをうまく捉えて、「ヤッター！」と喜んで下さったり、「すごい！すごい！」と励まして下さったり…。 父はやる気満々で、口腔リハビリが進んでいるのです。 週一度のこんなに楽しい往診を、父も私たち家族も、とても感謝ししています！ 2008年10月10日