本物のお産がここにある。

０５年１０月に第一子をこちらで授かりました。 出産は親にとっても人生の一大イベントですが、生まれてくる子にいとっては一生を左右する、一番大事なイベント。 それだけに最高のお産をしようと、探して見つけたのがこちらでした。 ここは、「別格」です。 院長の吉村先生は、自然分娩の世界では右に出るものがいない第一人者。 ２万５０００例を越えるお産に立会い、現代医療に頼りきった医者中心の分娩をやめ、妊婦中心、赤ちゃん中心の「本物のお産」に目覚められたそうです。 こちらでは古屋労働といって病院裏に移築された、築３００年の茅葺きの古民家で、薪割りや壁磨きなどの伝統的な労働を行って、日本人本来が持つ自然の感覚を思い出させ、出産に必要な体力づくりをさせてくれます。 その中で、出産期の近い妊婦さん同士や、気の会う妊婦さん同士が仲良くなり、カマド焚きのごはんを囲んで和気藹々と語り合う様は、他の産婦人科では見られない光景です。 院長自身、「お産は病気ではない」とおっしゃっているとおり、こちらでは医療行為はほとんど行われません。 私達は医院に併設されている木造家屋のお産の家で出産させていただきましたが、ここでは畳敷きの部屋で、プラスチック製品も排除された環境の中、ほんとうにリラックスして感動の瞬間を迎えることができました。 今は助産師さんが不足しているため、お産の家は使われていませんが、医院でのお産も基本的に和室で行われます。 今でも北は北海道、南は沖縄まで、全国から評判を聞きつけて妊婦さんが来ています。 受付の方も助産師さんも、皆さんフレンドリー。 聞けばなんでも親切に答えてくださいました。 入院中の食事も無農薬の野菜や、調味料にこだわった粗食が提供され、出産後の食事も和食なので、いきなりフレンチのフルコースを出されて、乳腺炎になることもありません。 いいことばかり書いてきましたが、病院でお医者さんにお任せで、とにかく赤ちゃんを出してほしいという方にはおすすめ出来ません。 自分の赤ちゃん、自分で産むんだ！という心のある方だけ、行ってください。 2007年07月19日