入院できる人工透析の診療所

義父がお世話になっています。 一口で人工透析患者と言ってもその状態はかなり個人差があり、普通に仕事をこなしながら夜間透析を受けている人がいる一方、他にも様々な疾病や障害を同時に抱えている人もいます。 他の病気がある場合、大病院なら入院しながら透析も可能ですが、そのような所はそう長い期間入院することは出来ません。 更に大変なのは、要介護状態のために自宅での生活が困難な透析患者さん。 通常なら特別養護老人ホームへの入居という選択になるのでしょうが、週３回の透析通院は施設職員では対応できませんし、その度に家族が…というのもかなりの負担です。 そのような背景を考えたとき、長期の入院も出来るこの診療所の存在は大きいです。 義父の場合は自宅から通院ですが、中には１年以上入院していらっしゃる方もいます。 長期入院とはいえ家族は病院に預けっぱなしではなく、マメに会いに来ているようですし、このような形での入院の必要性を感じます。 直ぐ隣りに「新山手病院」という総合病院があるので、東村山診療所に入院したまま必要に応じてそちら病院の受診も可能で、経営は別なのですが相互の連絡が良く取れています。 現場のスタッフは、医師・看護師の他に看護助手もいますが、聞くと全員がホームヘルパーの資格を持っているとか。 患者の「介護」のニーズに対しても診療所が積極的に取り組んでいる姿勢を感じます。 ニーズへの対応でもう１つ助かっているのは、昨年２００６年の夏から、遠方で自力通院が困難な人には無料の送迎サービスが始まったこと。 それまでは私と主人の妹夫妻で交代で送迎していましたが、それぞれの家族や仕事もありますから、週３回の通院を休めない義父自身よりは楽とはいえ大変でした。 実は、義父の兄弟は他にも数人透析を受けています。 ニュースで見た人もいるかもしれませんが、中越地震で被災した時は、バスでずっと遠方の病院に透析を受けに行かざるをえなかったとか。 東村山診療所では、災害時の備えも出来ているとのことで、その点も安心です。 2007年04月30日