祖母がお世話になりました

ずいぶん前になりますが、母方の祖母がお世話になっていました。 高齢者の介護はたいへんだし、多少の金額ではどうにもならないものでしょう。 父方の祖母が、ここより費用のかかる病院でお世話になりましたが、そのレベルと較べても、相応の環境だったと思います。 そのことをいちばんわかっていたのは祖母自身だったかもしれません。 おそらく、いろいろと満たされない思いをしていたでしょうし、高齢者の多い世界での固有のトラブルにも見舞われながら、しかし、悟り切ったかのようで、不満げな顔をしていたのを見たことはありません。 病院の側でも、それを補う工夫もいろいろしていたようで、院内でのコンサートなど催し物もあれこれあるようでした。 最上階の食堂からの見晴らしもなかなかでした。 難をいえば、都内からはやや遠いということ。連絡を受けて病院に向かいました（当時、駐車場はじゅうぶんに完備していました。おそらく、いまもかわらないでしょう）が、最期には間に合いませんでした。 紹介の葬儀業者も良心的だったように記憶しています。 「なになにさん、退院です」と館内放送（たしかに退院には違いないですし、ほかの入院患者さんへの配慮でしょう）があって、看護婦さん、ヘルパーさんが見送りに出てくれました。ありがたいことだと思いました。 2007年06月10日