街のクリニックから座骨神経痛と見放され

6年前から近所の複数の整形外科クリニックで座骨神経痛と診断され通院、半年前から歩行が徐々に辛くなり、鎮痛剤の処方を受けるも改善せず、6年前に撮った背骨のレントゲン写真を見ながら狭窄が進行しているかも？と先生は言うだけでらちが明かず、市内の中核病院や整形外科病院を検索するも医師履歴や手術実績などが不詳で信頼できる病院が見つからずお先真っ暗状態。 そんな時いつも行っているスーパー銭湯で慶友整形外科で手術をした人と偶然にも知り合い、初めてこの病院を知る。 我が家から車で一時間以上かかる場所だが問い合わせると、紹介状も予約も無しでいつでも診察できるとの回答、もちろん駐車場の心配も無用。 歩くのは辛くとも車は普通に運転出来るので、早速家から1時間20分かけて月曜日の10時に整形外科クリニック受付、問診表の痛みのある部位に印をつけ経緯症状を簡単に記し提出、レントゲン撮影へ、寝たり立ったりしながら前後左右何枚も撮り終わり、診察室前で撮影結果を待つ。 この病院外来担当の先生が10人、この内初診担当が3人、飛び込みで行っても待ち時間の心配なし。 すぐ順番が来て診察室に呼ばれる。 左右の股関節の周りが白く輝くレントゲン写真を見せられ「これ股関節すり減ってます。」「え！治るんですか？、治りません、手術で人工股関節に置き換えればよくなります」などのやり取りの後、もう一枚の背骨の写真を見ながら「こちらの方は大丈夫だと思いますが、痛みの原因を特定するためMRIの予約をします、撮影は一ヶ月後になりますが脊柱管の専門医W先生の診断を受けてください」と股関節専門だったK先生の初診は終わり、会計へ11時30分病院を出る。 飛び込みで診察してもらい1時間30分で終了。 何とも効率の良いこと、痛みの原因が解明されつつあり一寸の光明に照らされた気分。 一ヶ月後ＭＲＩ撮影で再診、10時予定より少し早く撮影開始、短時間で終了、脊柱管専門Ｗ先生の当日外来診察終了後、診察室に呼ばれＭＲＩ写真を見て「きれいですね。神経の圧迫は見られません、撮影結果を（初診を担当した）K先生に伝えますからこの後、K先生と相談してください。」 早速K先生の診察室へ、股関節以外に起因する痛みが無いことを確認し、左右の股関節を、「人工股関節置換術」で2か月後にオペすることとなった。 途中、CT撮影など術前検査を経て手術2日前に入院。 いよいよ当日、執刀医は初診の股関節専門K先生、今日は朝から4人の手術、左右の股関節を置換する患者が2人、片方の患者が2人だ。 私は、2番目で11時30から、手術室に入ると前日病室で麻酔の説明をしてくれた麻酔科のS先生の処置でアッと言う間に眠りにつく。 気が付けば手術室は終わり、手術室から出たところで麻酔がさめた。 13時40分だった。 妻が執当医から説明を受け問題はなく終了との由。 かくして入院生活が続くわけだが、外来患者が出入りするクリニックとは500mほど離れた手術室と全個室130床、リハビリ設備が別棟となっているのが慶友整形外科病院。 実に快適、しかしコロナ禍、面接禁止など密対策で院内は静寂、家族とは退院まで会えず。 術前は執当医、麻酔科医、薬剤師、担当看護師からの種々説明を受けたが、術後は看護師さん、部屋掃除の女性、食事は配膳の方、リハビリ理学療法士の先生、等のお世話になりながら退院を目指したのですが、入院中、つくづく実感したのは、手術は一瞬、あとは入院生活が圧倒的に長い。 結局、病院の印象とか評価って、入院中一番接している看護師さんをはじめ患者を支援している皆さんで決まるんだと、つくづく感じ入った次第。 毎週金曜日には理事長御自ら回診されるなど驚きましたが、患者はもとより深夜も病室を見回っている看護師さんたち、術後の容体を的確に説明する努力をしている若い看護師さんたち、そして若いスタッフの皆さんもプロパーの意地を見せて、これからも一流をめざしてください。 かくして私は、術後12日目に太ももの筋肉痛が少しのこるものの、希望にそって退院、体に負担の少ない的確な手術のおかげです。 近所の整形外科クリニックから歳だから仕方ないと見放されていた中、的確な診断をしてくださったK先生、そして病院の皆さんありがとうございました。 2021年07月27日