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じつは「老後に2000万円必要」とは報告されてなかった!?【老後までに2000万円貯められる? 第2回】

2020年03月16日08時00分 / 提供:ウーマンエキサイト

イラスト:ありま

2019年は、公的年金だけでは「2000万円足りない」問題が注目されたことにより、「老後について、本気でどうにかしなきゃ!」と、危機感を感じた人も少なくなかったのかもしれません。

「老後に2000万円足りないって、本当?」お金の超プロフェッショナルである横山光昭さんにお話しを伺ってきました! 

この記事は、
第1回「『老後が不安』で終わらせていいの?」の続きです。

横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで23,000万人以上の家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。

■老後2000万円足りなくなるって、本当?

©takasu - stock.adobe.com

取材の冒頭、「老後資金が、2000万円足りないって、本当ですか?」という、素朴な疑問を横山さんにぶつけてみました。

横山さん曰く、「結論から言えば、ウーマンエキサイトのパパママ世代の方は今から、『自分の場合は?』と、年金を自分事として考え始めれば大丈夫です」とのこと。

ほッ! 良かった! では、年金を自分事と考え始めるためには、何が必要なのでしょうか? いわゆる「老後2000万円問題」の整理から始めましょう。

コトの発端は、6月上旬に公表された金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書です。全51ページの、たった一文(太線部分)だけが切り取られ、大騒ぎになりました。

●金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書

年金だけが収入源となる無職のある高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)。夫婦の年金収入が約21万円なのに対して、支出は約26万円かかっています。
その収入と支出の差となる不足額が毎月5万円。
これが20年間続くとすると、30年間で約2000万円が必要になるという試算です。

参考文献:金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書(全51ページの21ページ目)

■「絶対に2000万円が必要だ」などとは書いていない

©miya227 - stock.adobe.com

報告書は、ネット上で誰でも目をとおすことができます。「私も報告書が公表されてすぐに目をとおしましたが、あの報告書では、『老後の生活に、絶対に2000万円が必要だ』とは書かれていません。紹介されていたのは、ある平均的な夫婦の老後の資産(例)です」(横山さん)

「ある平均的な夫婦の老後の試算(例)」についての解説は次回行うとして、ここでは、この報告書のポイントを整理しておきます。とても大切な報告書なので。

●ウーマンエキサイト世代のパパママが知っておくべき3つのポイント

1)長寿化はこれからどんどん進んでいく。
2)充実した人生を送るためには年金だけでは足りない。
3)自分事として準備しましょうと「自助努力」を促す。

筆者作成

ところで。皆さんは自分の年金について、「いつから」「どのくらい」もらえるのか知っていますか? 年金について、今、何か準備していることはあるのでしょうか?

「自分の年金について考えたことのなかった方、これまで誤った情報に惑わされていた方に、この連載を通じてメッセージをお伝えしたいと思っています」(横山さん)

■キーワードは、「人生100年時代」

© KTakey- stock.adobe.com

年金の問題を考える時、キーワードは、「人生100年時代」です。今では当たり前のように使われている「人生100年時代」というフレーズですが、そのキッカケは、『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著/東洋経済新報社刊)という本がよく売れたことにあります。

この本の初版は、2016年10月なので、約3年前、にわかに「人生が100年になった」=「長寿化が現実味を帯びた」といったイメージでしょうか。

『LIFE SHIFT』の中では、「人生の組み立て方が、今までとは違ってくる」と提言されています。端的に言えば、「教育→仕事→引退」という三つのステージで人生を考えるのは、長寿社会では無理だということなんです。

100年という時間を、自分らしく生ききるためには、「学び直し」をしたり、「複数の仕事を同時に持つ」など、これまでの違う考え方で、人生を捉えていく必要があるとされています。

■年金だけで暮らせる人は1割

© milatas - stock.adobe.com

私たちの親世代は、「教育→仕事→引退」というライフステージを送り、仕事を引退した後は年金だけで暮らしている人も多いでしょう。けれども、私たちが仕事を引退する頃は、高齢化が進んでいます…。

「端的に言っておきましょう。これからの日本では、年金だけではほとんどの人は暮らしていけません。ほとんどいうのは全体の8~9割くらいの人です」(横山さん)

つまり、年金だけで暮らせる人は1割。「老後は年金があるから何とかなるだろう」という発想があるとしたら、それ自体、今の現役世代にとっては現実的ではないのです。「この記事をキッカケにして、ぜひ、その考え方から離れて欲しいと思います」(横山さん)

■老後に向けて、今、私たちがやるべきこと2つ

では、どうしたら良いのでしょうか? 横山さんより、私たちがやるべきことをポイントを絞って2つ教えてもらいました。

●今、私たちがやるべきこと2つ

1)自分自身の年金受取額の見込みを把握すること
2)今とこれからの社会状況を認識した上で、『将来の自分の場合はどうなのか』を知っておくこと

出典:『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか? 人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』(横山光昭著/KADOKAWA刊)より抜粋)

 
1)の自分自身の年金受取額の見込みを把握する方法については、今後詳しく説明します。まずは、上記の2つをクリアした上で、「自分は将来どういったライフスタイルを目指すのか?」を考え、「そのためには、どうしていけばいいのか?」を、各人が探っていく必要がありそうです。

「人に勧められるままに内容を理解せず投資をしたり、極端な節約生活を続けていくのは老後の生活が危ういだけでなく、長続きしません」(横山さん)

●「老後までに2000万円貯められる?」第2回のまとめ

1)「老後資金2000万円問題」、年金を自分事として考えるキッカケにする
2)「人生100年時代」は、今までとは違った生き方をしていく必要がある
3)「今、私たちがやるべきこと2つ」を知っておく

次回は、年金を自分事として感じられるよう「2000万円より必要な人、少なくて済む人」について、具体的に考えてみます。

※本特集で紹介する制度などに関する情報は、2020年2月26日時点のものです。

<参考サイト>
金融庁:金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』 リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著), 池村 千秋 (翻訳)

■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍
『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか?
人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』

(横山光昭/KADOKAWA ¥1,540円(税込み))

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