2023年11月14日10時00分 / 提供:valuepress
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」にて、静岡県沼津支局が立ち上がることとなりました。つきましては、同局主催で12月8日(金)に静岡県沼津にて、開局イベントが行われます。 地域に密着した方々と連携するさかさま不動産支局。宮城県気仙沼、長野県辰野、鹿児島県沖永良部島、山梨、京都府伊根などに次いで、12拠点目の開設となります。
貸す気も売る気もない空き家が20年で約1.9倍へ
深刻化する空き家問題。総務省によると、2018年の空き家率は過去最高となる13.6%(849万戸)で、二次的利用や賃貸・売却予定のない長期不在の住宅は41.1%(349万戸)。2030年には470万戸程に増加すると推計されています (※1※2)
また国土交通省が調査した「利活用に向けた活動状況」によると、将来的にも利用意向はなく「空き家のままにしておく」との回答が約3割。賃貸・売却の意向を持つ所有者は2割超いるものの、そのうちの約4割は「何もしていない」とのデータが出ています。(※3)
※1 総務省 「平成30年住宅・土地統計調査」 ※2 国交省「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」※3 国交省 「社会資本整備審議会 住宅宅地分科会 空き家対策小委員会 とりまとめ 参考データ集」
さかさま不動産の狙い
さかさま不動産は、家の情報ではなく「借り手」の情報を開示してマッチングをするサイトです。
従来の不動産流通の仕組みを逆にすることで、「貸す人や使途は選びたい」「物件情報を公開せず借り手を探したい」と考える非流通空き家の所有者や、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致する際などに有効です。
最近では物件所有者から「情報公開はしたくないが良い人がいたら貸したい」「文化的な使い方をしてほしい」「地域が活性化する人に貸したい」などの相談が増えています。※HP:https://sakasama-fudosan.com/
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMzMjc4NDQjNzQ1NThfT210RVRhRVRuQy5wbmc.png ]
静岡県沼津支局がスタート
中心市街地や商店街などの空き物件は目立ち、空き家課題が深刻化する地方。沼津市では、市制100周年を契機に、JR沼津駅の鉄道高架化や中心市街地再開発など、発展に向けた様々な取り組みが始まっています。
今回支局を立ち上げるのは、2022年に沼津に移住し、15年住んだら貰える譲渡型賃貸業や空き家活用事業を行う株式会社貰賃を設立した赤坂憲志氏。不動産業を通して、誰かの生家を大切に引き継ぎ、幸せになる人を増やす意義を体感するようになりました。
赤坂氏はこれまで、30社以上の多様な職に就き、複数の事業を立ち上げてきた経験から、チャレンジ精神のある担い手から相談を受けることが多い環境にありました。一方で、現在は地域をはじめ物件所有者との繋がりが薄い移住者。土地の文化に寄り添いながら、地域活性を目指した関係構築をする方法を模索してきました。
「挑戦したい人」は多い一方「借りられる物件」は少ない実状
赤坂氏は以前から、地域活性まで見据え、大切な物件を引き継いでいく不動産業において、人の情報を流通させる必要性を感じていました。
そこで打開策のひとつとして、「人」を通じて空き家問題にアプローチする「さかさま不動産」を活用。借りたい人の情報を可視化し、商店街はじめ非流通空き家の持ち主に「この人なら貸したい」と思ってもらう流れを創ることとなりました。
チャレンジ精神を持つ人の想いを可視化し、地域との関係構築を丁寧に図ることで、街の発展の一助になることを目指します。
開局イベントについて
日時:2023年12月8日(金)|18:00~20:00
場所:ぬましんCOMPASS(静岡県沼津市高島町15-5ぬましんCompass 2F)
内容:①On-Coによるゲストトーク ②支局開局の背景 ③やりたい想いプレゼン ④交流会
対象:まちづくりに関わる人、大家さん、沼津で何か始めたい人、空き家活用希望者 等
ゲスト:株式会社On-Co 水谷岳史・太田憲明・奥田啓太
料金:無料
定員:30名
主催:静岡県沼津支局
担当:赤坂
連絡先:080-9447-4926
メール:info@morachin.com
申込:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScOj27RBkZRn5d1t5RUHpG3qhYhrdbXNN30HkS7V3rQenTFbA/viewform
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今後の展開
持続可能なまちづくりにおいて大切なのは、ただ空き家をうめるのではなく新たな仕事と文化を生む、より良いマッチング。今後も地域を支える方々との連携を図り、物件を探す方法が従来の「家ベースの不動産屋」に加えて、「人ベースのさかさま不動産」が選択肢になる社会を目指します。
【参考】さかさま不動産について
借り手の人物像を開示にすることで、非流通の空き家の発掘や空き家を介した関係構築を目論む実証実験として2020年にスタートしました。
空き家発生の抑制と活用促進に向け、空き家の所有者と活用希望者を仲介する新たなスキームが求められる中、国土交通省「まちづくりアワード2022」にて”潜在する空き家の流通に繋がる画期的な発想”として特別賞を獲得。自治体やまちづくり団体から相談も増えており、①移住や空き家活用相談は増えている ②借りられる空き家がない ③空き家課題は深刻 ④地域にとって良い移住者を選ぶ必要がある という共通課題が視えてきています。2022年からはさかさま不動産支局の展開を始め、空き家を介した関係性づくりを、風土や課題を理解した人たちが地域密着でフォローする仕組みを拡げています。
静岡県沼津支局について
住所:静岡県駿東郡長泉町納米里264-21
電話:055-950-9263
メール:info@morachin.com
担当:赤坂
赤坂 憲志について
1969年生まれ。東京都調布市出身。高校卒業後、ミュージシャンを目指し東京→神奈川→神戸→ロサンゼルスと14年間渡り歩く。その間のアルバイト含めの職業としてガソリンスタンド、酒屋、ピザーラ、牛角、広告代理店営業、舞台大工、イベント企画、内装業、雑誌社、映像制作会社、営業コンサルティング会社、ホテル、喫茶店、ラーメン屋、クレープ屋、ダーツバー、ライブハウス、IKEAなど30社以上の業務に携わる。2015年より不動産業界に参画。多くの実績を残す。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMzMjc4NDQjNzQ1NThfZUJpcERzZFV1Qy5wbmc.png ]
株式会社On-Co
共同創業:水谷岳史・藤田恭兵
設立:2019年3月
本社:三重県桑名市西別所1375
拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル
HP:https://on-co.jp/|
ミッションは「まだない何かに挑む」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。
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