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「性の進化」をつなぐ中間段階を解明 法政大学の研究グループが配偶子の形と形成誘導の進化が連動していることを発見

2025年11月25日14時20分 / 提供:Digital PR Platform

法政大学生命科学部生命機能学科の豊岡博子 講師、廣野雅文 教授、同大学大学院理工学研究科の大野真 大学院生らの研究グループは、東京大学、早稲田大学、ドナルド・ダンフォース植物科学センター(米国)との共同研究により、多細胞緑藻ユードリナにおいて、雄性配偶子(精子)形成を誘導する仕組みが「性フェロモン」と「窒素飢餓」の二重の作用によって制御されていることを明らかにしました。この発見により、ボルボックス類緑藻において、配偶子の形態進化(同型配偶から卵生殖へ)と、それらを誘導する仕組みの進化(窒素飢餓応答型からフェロモン応答型へ)が連動して起こったことが初めて示されました。この発見は生物の「性の進化」の過程を理解する上で重要なモデルケースになります。本研究の結果は、2025年11月21日付で学術誌『PLOS One』に掲載されました。

◆背景
多くの動物や植物の有性生殖は、小さくて運動性をもつ雄の配偶子(精子)と、大きくて運動性をもたない雌の配偶子(卵)が受精する「卵生殖(oogamy)」です。しかし、より原始的な単細胞生物では、雄と雌の配偶子が同じ形をして運動性をもつ「同型配偶(isogamy)」が一般的です。それらの中間段階として、雄と雌の配偶子の大きさが異なりますが、いずれも運動性をもつ「異型配偶(anisogamy)」という生殖様式も知られています。生物は、同型配偶→異型配偶→卵生殖の順に生殖様式を進化させてきたと考えられています。

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