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長野市のクラシックホテル(長野ホテル犀北館)にて日本庭園を公開

2020年09月10日11時00分 / 提供:@Press

有限会社 重森庭園設計研究室(所在地:京都市、代表者:重森 千青)は、この度、長野県長野市所在の開業130周年を迎えたクラシックホテル犀北館の庭園を作庭、竣工致しましたのでご案内申し上げます。
以下の庭園紹介は設計者 重森 千青の意図したものとなります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/225678/LL_img_225678_1.jpg
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◇作庭に至る経緯:
様々な文化人が集った犀北館には、訪れた方々の様々な作品が残っている。そこで現社長の近山氏から、庭園という作品を犀北館に残したいという依頼があって、今回の作品に繋がったのである。長野には祖父である三玲の作品として「北野美術館庭園」「興禅寺看雲庭」があり、父の完途作の作品も「佐藤美術館庭園(消失)」「個人庭園」などがあり、重森の庭園における3人めの作品として犀北館に末永く留めたいという思いから実現したのである。今回の作庭した全面積は167.42坪(552.55m2)である。

◇庭園の見どころ
○東庭SEIJI前:
本庭のテーマは「雑木の庭」である。庭園全体のテーマとしては、枯山水で作り上げること、一筋の川の流れ(枯流れ)を作って、それを東から西に向かって流がしながら、各々の場所において新たなテーマを設けて構成した。この枯流れを東から西へと連続して取り入れたのは、「作庭記」という日本最古の庭作りの書物に、川の流れを作るには東から西に向かって流すことが良いとされている。これは京の都「平安京」を作る際に、中国の風水的な考え方である「四神相応」に則って作られ、これが各公家の庭園作りにも寄与したことから取り入れた手法である。このことを作庭に取り込むことによって、犀北館が未来永劫に渡って反映することを願ったのである。
さらに雑木の庭と枯山水は、私にとっての庭作りの原点であり、これらを庭園の始まりから導入することによって、常に「初心忘るべからず」という心持ちと、またSEIJIが洋食レストランであることから、四季折々の変化を楽しむことができる穏やかな構成を中心としした構成としたのである。なお本庭部分の面積は19.14坪(63.17m2)である。

○紀元茶寮前:
上記のSEIJIからの川の流れが、紀元茶寮北側の窓に面したところへと繋がってくる。ここからは石組を主とした日本庭園としての枯山水へと変化してくる。この紀元茶寮前の庭園に使用した石は、SEIJI前に使用したのと同様で、全て旧犀北館庭園にあった石だけで組み上げた。ここでの中心的な石組は、ほぼ中央に当たる部分に作られた枯滝石組である。ここから落水した流れが、東から流れてきている川と合流し、更に西へと流れは続いていくのである。
この紀元茶寮北側部分の建物沿いには、三和土風の洗出し施工を施した犬走りを設けた。このような部分は通常では直線で構成するが、ここは川の流れと共にある通路部分から曲線を多用し、傍らには洲浜も設けて川の流れの風情を表現してみた。これらの旧犀北館庭園で使用されていた石や洲浜に使用した石の全てが長野県産の石である。またこの犬走りは西側庭園にまで続く長い距離を持った部分であることから、下地コンクリートや、上面の三和土風洗い出しを一定の間隔で区切りをつけている。
これはコンクリートの伸縮による割れを防ぐための施工をしなくてはならなかったので、ここに伸縮性素材(ゴム系)を合間に挟んで、紅色に調合した赤色モルタル目地を斜線的配置したことによって、現代的な庭園としての風情をも持たせた事によって、単なる古典の焼直し的な庭園とは一線を画す手法をとってみた。本庭部分の面積は38.03坪(125.52m2)である。

○西庭:
西庭は最も広い面積を持ち、面積は110.25坪(363.85m2)である。庭園の北部中程から西部、西南部にかけて築山を盛り上げることによって、各宮家のお手植えアカマツ5本を松林的に用いて、荘厳かつ厳粛的な構成とした。またもう一つ貴重なものとして、上皇・上皇后両陛下お手播きのシラカバとナナカマドの植樹である。これらの貴重な樹木を引き立たせる必要性から、深山幽谷としての築山に複雑な稜線構成をもたせた。また石組も、東側の紀元茶寮前の枯滝石組から続いてくる連山構成を本庭部分で最大高として、力強く近寄りがたい深山としての景観を持たせるように留意した。
このように本庭は、お手植えのアカマツ、上皇・上皇后両陛下お手播きのシラカバ、ナナカマドと相まって、植裁だけでも気品のある構成になったのではと自負している。
本庭の石組は、今回の作庭したなかで最大高の立石を中心とした枯滝石組となっている。そこから左右に大小様々な石を据えて連山構成とし、さらにこれらの石組の手前側や奥側にも、二重、三重構成の連山とした石組構成を中心とした意匠とした。設計当初ではこれほどの石組は考えていなかったが、ここでも旧犀北館庭園で使用されていた景石類をふんだんに使用できたことによってこのような構成となったのである。旧犀北館で使用されていた石は、どの石も良質な石ばかりであり、使われていた使用方法とは全く異なる使い方をしたが、全ての石がこちらの要求に答えてくれたことは何よりであった。
滝の落とし口からの流れと、最後の一段を落とした途中までの流れのところに、薄い石を重ねるようにして急流表現をしたが、これは桃山時代の庭園で考案された「鱗敷(うろこじき)」という手法である。ここで使用した石も長野県産の石で、良質な石が入手できたことによって。桃山期に考案された手法を再現することができた。
滝からの流れが本流と合流し、大きな弧を描くようにして川幅も大きく広がり、その後は流れの幅を西北方向へ向かって徐々に狭くして遠近法表現を取り入れた。
このように西庭は、各宮家お手植えの松、上皇・上皇后両陛下お手播きのシラカバ、ナナカマド、旧犀北館庭園に使用されていた石、そして新規に購入した樹木、植物、石など、全て長野県産のものにこだわることを目標として作庭したが、全てが成就したことは何よりであったといえる。更に今回の作庭において、京都~長野間の移動に際して見えてくる車窓が、長野にある日本有数の各アルプスの山並、犀川の美しい流れなど、豊かな自然の景観をじっくりと見ることができ、これが本庭の作庭において大いに役立ったことを感じている。

着工 :令和元年(2019)10月1日
完成 :令和2年(2020)08月28日
庭園設計 :重森 千青
庭園総面積 :167.42坪(552.55m2)
東側SEIJI前 :19.14坪(63.17m2)
東側紀元茶寮前:38.03坪(125.52m2)
西側庭園 :110.25坪(363.85m2)

【会社概要】
会社名 : 有限会社 重森庭園設計研究室
所在地 : 京都事務所
京都市北区紫野下柳町15-3 TEL&FAX 075-492-1136
東京事務所
東京都世田谷区桜2-16-307 TEL&FAX 03-6804-4386
代表者 : 重森 千青
URL : https://shigemori-teiensekkei.themedia.jp/
E-mail : chisao_shigemori@yahoo.co.jp

■報道関係者への公開のお知らせ(取材案内)
1. 日時:2020年9月11日(金曜日)
16:00~19:00
2. 会場:THE SAIHOKUKAN HOTEL
料亭にて

【犀北館ホテルについて】
長野駅から善光寺までの中間あたりに立地するクラシックホテル。江戸時代から続く宿屋から西洋型のホテルとして生まれ変わった明治23(1890)年に書家巌谷一六が犀川(当時は長野駅の近くを流れていた) の北に所在するところから「犀北館」と命名される。

会社名 : 株式会社長野ホテル犀北館
ホテル名: THE SAIHOKUKAN HOTEL
所在地 : 〒380-0838 長野県長野市県町528-1
代表者 : 代表取締役社長 近山 諭
設立 : 1890年8月28日
事業内容: 宿泊業
資本金 : 2,600万円
URL : https://www.saihokukan.com

【ホテルへのお問合せ】
THE SAIHOKUKAN HOTEL
TEL :026-235-3333(代表)
FAX :026-235-3365
担当:宮坂

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プレスリリース提供元:@Press

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