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700系の魂が宿る? 来月デビューの東海道新幹線「N700S」の車内を紹介

2020年06月13日16時41分 / 提供:TRAICY(トライシー)

いよいよ7月1日、東海道新幹線の新型車両「N700S」がデビューする。 N700Sは2007年に登場したN700系以来、13年ぶりとなるフルモデルチェンジ車両だ。2013年から投入されている同形式のマイナーチェンジ版であるN700Aを含めると、7年ぶりの新型車両となる。形式名の「S」は「Supreme(最高の)」という英単語にちなみ、N700系シリーズで最高の車両を意味している。量産車は計40編成が製造される予定で、2020年度は12編成、2021年と2022年はそれぞれ14編成が投入される。 今回は一足早く、東京新大阪間で行われた量産車第3編成(J3編成)の試運転に乗車したので、その様子を紹介したい。なお、営業運転には充当されない確認試験車(J0編成)の試運転の様子は以下の記事を参照してほしい。 一体何が進化した? 最新鋭の新幹線「N700S」に乗ってみた(普通車編) 一体何が進化した? 最新鋭の新幹線「N700S」に乗ってみた(グリーン車編) 午前10時、東京駅19番線 これから乗り込むのは「回送 991号」。ちなみに、車内では「のぞみ991号」と案内されていた。 梅雨らしい天気の中、N700S量産車J3編成が入線してきた。 外観における量産車と確認試験車の違いとしては、車体側面ロゴの色の濃さなどが挙げられるそうだ。 ▲確認試験車J0編成のロゴ ▲量産車J3編成のロゴ 確かに量産車の方が彩度が高い気がする。 まずは10号車のグリーン車に乗車した。従来型N700Aとの車内設備における大きな違いは、既報の通り天井パネルの形状などに見られる。 午後10時過ぎ、試運転「のぞみ991号」は東京駅をゆっくりと発車した。 真新しいシートに腰掛けて背もたれを倒すと、同時に座面の後ろ部分が深く沈み込んだ。腰回りを中心に体全体が包み込まれるような座り心地で、従来のグリーン車より快適性が高い。 心地よい程度の揺れも相まって、背もたれを倒してシートに身を預けていると、いつの間にか眠りに落ちそうになる。 6月の蒸し暑い時期に入り、最近は熱中症対策のためにもこまめな水分補給がかかせない。飲み物を手元に置いておきたいが、窓のシェードを閉めていると窓下の小さなテーブルにペットボトルが置けない! そんな経験はないだろうか? ▲下まできっちりシェードを閉められる N700Sではそのちょっとした困りごとを解決するため、窓側テーブルの形状を変更。シェードを閉めていてもペットボトルが安定して置けるようになった。地味だが嬉しい改善点だ。 さて、ちょっと車内を探索して普通車を見に行こう。 普通車のシートもグリーン車と同様、リクライニングと連動して座面が沈み込む。 腰がシートにフィットすることで、長時間座っていても体に負担がかかりにくい。こうしたN700Aとの乗り心地の違いは、普通車のほうが体感しやすいかもしれない。 普通車でも窓下テーブルが広くなったうえ、背もたれ背面に荷物用のフックが備わった。薄くコンパクトな作りだが、耐荷重は5キロ。 既報の通り、N700Sでは普通車を含めて全席にコンセントが設置されているので、スマホもパソコンも電池の心配なし。 ところで、N700Sのデビューを前にして、東海道新幹線から700系が去っていたことは記憶に新しい。なんとN700Sの一部の素材には、その700系の車体が再利用されているという。 700系の魂が宿っているのは、普通車の荷棚と荷棚下の壁パネル。廃車となった700系の車体をリサイクルしたアルミ合金がここに使われているそうだ。このあたりは別項で詳しく紹介したい。 ▲公衆電話も健在 そういえば、先程から車内を歩き回っているのに、横揺れで転びそうになったりすることがない。280キロという高速度で走っているのに、何にも掴まることなく立ったり歩いたりできるのは、実はすごいことではないだろうか。 これを実現しているのは、台車に搭載された「フルアクティブ制振制御装置」。ポンプの力で車体の横揺れを低減している「縁の下の力持ち」だ。この装置は確認試験車ではグリーン車のみの搭載だったが、量産車では普通車のうちパンタグラフがある5・12号車にも搭載された。 客室内ドア上のディスプレイは液晶タイプになり、大型化された。駅到着時には乗り換え案内も表示されるようになった。 午後12時半過ぎ、まもなく終点の新大阪駅に到着。おなじみの「AMBITIOUS JAPAN!」のチャイムが流れ、荷棚から荷物を下ろそうとすると、荷棚が明るくなった。 ▲消灯状態 N700Sでは、駅到着前に荷棚の照明が点灯するのだ。自然に頭上に視線がいき、荷物の置き忘れに気づきやすくなる。

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